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旅に出る勇気をくれる小説!スーツケースの半分は【今日のセレクト本vol.70】

旅に出たくなるときってありますよね。「なんか呼んでる気がする!」とスッとその場所に行けたら素敵です。

こちらの記事では、近藤史恵さんの小説「スーツケースの半分は」をご紹介します。本のあらすじや内容、感想・魅力をまとめました。

スーツケースの半分はのあらすじ

「スーツケースの半分は」は、青いスーツケースを中心に、9つの物語が繰り広げられる小説です。もうすぐ30歳になる、真美(まみ)は、まだ海外旅行に行ったことがありません。新婚旅行ではニューヨークに行きたかったのに、日程が足りずにも竹富島へ。

しばらくしたら夫の武文も、一緒にニューヨークに行ってくれると言っていたのに、提案したら「定年したら」と言われてしまいます。そんなときに行ったフリーマーケットで出会った青いスーツケースに一目惚れをし、持ち帰ることにしました。そして、夢だったニューヨークひとり旅へと旅立ちます。

青いスーツケースは「幸運のスーツケース」になる

真美がニューヨークから帰ってきてから、仲良しの三人それぞれにスーツケースを貸すことになります。すると、良いことがたくさん起こる、起こる。そこで「幸運のスーツケース」と呼ばれることになりました。

旅先は世界のあちこち

このスーツケースを中心に、9つの物語が繰り広げられます。香港、ドバイ、パリ、ドイツとたくさんの土地を旅して、それぞれの物語も楽しめます。その土地の空気がたっぷり感じられて、一緒に旅した気分になります。

2018年5月に祥伝社から発売され、2019年の第13回エキナカ書店大賞の大賞受賞に選ばれた作品です。文庫本なので、電車の中や自宅で気軽に旅気分が味わえますよ。

スーツケースの半分はの感想・魅力

「スーツケースの半分は」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の2つ。

①ひとり旅のモヤモヤに共感
②ひとり旅の幸せに共感

読んでいて1番よかったのは、「ひとり旅のモヤモヤと幸せが、わかるー!!!」とすごく共感したところでした。それぞれについて見ていきましょう。

①ひとり旅のモヤモヤに共感

ひとり旅って、寂しいこともあるし、自分との戦いもいっぱいあります。知らない土地で押しつぶされそうになったり、言葉が通じなくて騙されそうになったり、時には差別も受けることも。

だけど、こんな辛いことは人に言ってもつまらないし、聞いた人も嫌な思いをするだろうなと思って、なかなか言いません。人によっては言うかもしれないけれど。笑 だからわたしにとっては、人に言わない内緒の部分。そこもたくさん現れています。

②ひとり旅の幸せに共感

でもその分いっぱいいい事もたくさんあって、ふとした人の優しさにほろり、としそうになることだって経験できます。これも一人で飛び出たから。

その勇気を持てた人だけが味わえるこの「葛藤」がすごく描かれていました。まだ、ひとり旅に出たことがないという人も、きっと擬似体験できると思います。このくらいなら大丈夫そう!と思えたら、あなたもきっと旅に出る事ができるはず。

スーツケースの半分はのまとめ

「スーツケースの半分は」は、ふわりと優しい気分になれます。猛烈に旅に出たくなるわけではないけれど、新しく一歩踏み出したくなる気分です。新しい一歩を踏み出したいときに、ぜひ手に取ってみてください。

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投稿者:

misato

管理人のみさとです。フリーランスのヨガインストラクターでライターをしているアラサー。年間150冊ほど本を読む読書好き、20代には女ひとりで世界一周をしました。会社員時代は激務すぎて3ヶ月で15キロ痩せた経験があります。 だからこそ、アラサー女子には息抜きが必要♡好きなことをいっぱい詰めたコンテンツをご紹介しています!

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