言えないコトバ。益田ミリさんのエッセイマンガ本【今日のセレクト本vol.55】

恥ずかしかったり、カッコつけられてみられるのが嫌で、言えない言葉あるという人も多いはず。日常で気づかなかった考え方の発見ですよね。

そこでこちらの記事では、益田ミリさんの本「言えないコトバ」を特集しました。本のあらすじや感想・魅力をご紹介します。

言えないコトバのあらすじ

「言えないコトバ」は、「すーちゃん」シリーズで有名な益田ミリさんが、どうしても言う気がしなくて「言えないコトバ」をまとめたコトバ集です。たとえばミリさんにとっての言えないコトバは、こんなもの。

● おひや
● チャリ
● おあいそ
● 結婚しないんですか?
● さばさば
● 元気だけが取り柄です

など。共感できるものもあったけど、これも?って言うコトバもたくさんありました。

言えないコトバの感想・魅力

「言えないコトバ」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①違う見方ができる
②いきなり下ネタ?
③普段の会話を考えさせられる

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

①違う見方ができる

1つ目は、違う見方ができること。たとえば「おひや」はミリさんにとって言えないコトバの一つです。ただの水なのに、場所によって名前を変えなければいけないことに戸惑ってしまうんだそう。

私は「おひや」は居酒屋で使って、「お水」はちょっとおしゃれなお店で使ってみたりと便利なコトバ。世の中にはこう言う風に考えている方もいるんだな!と勉強になりました。

②いきなり下ネタ?

2つ目は、気になりすぎたこと。どなたか、わたしの解釈があっているかどうか教えてほしいです。笑 ミリさんが、ピアスの穴を開けようかという話をクラスメイトの女の子たちとおしゃべりしていたときのこと。その中のひとりが

親からもらった大事なカラダに傷つけたくないし

といったそう。それをすごくかっこいいと思ったミリさん。そのあとのページにこんな漫画が載っています。

・・・あれ?

これ、下ネタですよね?(笑)

・・・唐突すぎて笑えました。間違いではなければ、下ネタのはず。他に穴って鼻の穴くらいしか見当たらないし。誰かと確認をしたいです。切に!笑

③普段の会話を考えさせられる

そして3つ目は、普段の会話を考えさえられること。

この質問の意味がどうやっても通じない人が、必ずいます

とミリさんが紹介するくだりがあるのですが、もしかして私のことかもしれないと思ってしまいました。人からこう思われているのかもしれないという振り返るいいきっかけになるかもしれません!

言えないコトバのまとめ

言えないコトバは、ミリさんの弱いところを披露してくれているので読んだ人が共感しちゃうし「私も大丈夫かも♡」と、新しい気づきが詰まっています。自分の新しいキャラクターが発見できるかもしれませんね。

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益田ミリさんの今日の人生。共感しちゃう漫画エッセイ【今日のセレクト本vol.53】

人生について考えてしまうことありますよね。益田ミリさんの人生は、心が温かくなるようなほっこりが味わえます。

こちらの記事では、ミシマ社から出版されている益田ミリさんの「今日の人生」を特集しました。本のあらすじや感想、試し読みする方法をご紹介します。

 

今日の人生のあらすじ

 

「今日の人生」は、益田ミリさんの日常が描かれたマンガエッセイです。「今日の人生」をテーマにたくさんの日常が描かれています。たとえば以下のトピック。

● お父さんとの喧嘩
● 投げてしまった桃について考えるミリさん
● 仕事でインタビューされているときに考えていること
● イケメン編集者にお茶に誘われてウキウキ出かけるミリさん
● 電車に落ちていた太田胃散

など。本当にミリさんの日常が詰まっていて、考え方まで移植されてきそうなくらい、じっくりと味わうことができます。中でも朝から夜までの1日が印象的でした。

朝自転車でパンを買いに行って、身支度をしてから美術館へ。
お茶をしようとしたけれどやっぱりやめて(自由!笑)、ピアノのレッスンへ行き、リュックを買って、コートを買う。
その後、カツ丼とビールを飲みながら、仕事のメールを返信し、彼氏と合流。

作家さんだからか、とっても自由な1日です。なんとも心が豊かになるような毎日が描かれていて、じんわり心が温かくなるような人生が詰まっています。

ちなみに文庫本はまだ発売されていませんが、ミシマ社から新刊で「今日の人生2」が2020年10月10日に刊行予定です。楽しみ。

今日の人生の感想・魅力

今日の人生を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①人生に芸術が足りていないことに気づく
②もっと自由な選択をしていいことにハッとする
③心が喜ぶ選択をしたい

それぞれについて見ていきましょう。

①人生に芸術が足りていないことに気づく

ミリさんの先ほどのような1日をみてみると、わたしの日常には芸術が足りていないことに気づきました。ミリさんはよく美術館や展示会に足を運んでいるみたい。

漫画家だからそうなのかもしれませんが、もっと身近に芸術を感じても良いのではないかと思ってしまいました!美術館は自分から進んでここ数年行っていないし、展示会も親と一緒のときに付き添いで寄るくらい。

②もっと自由な選択をしていいことにハッとする

ミリさんの生活を見ていると「なんとなく、一つ一つの選択に我慢しすぎていないか?」ということにハッとさせられます。お父さんと喧嘩をして早めに大阪から東京へと戻ってきたミリさん。

このまま帰るのももやもやしたのか、東京に家があるのに、東京にホテルをとってルームサービスで夕食をとっています。なんと自由な!お金に余裕があるのかもしれないけれど、こういう素敵な選択を私もしたいものです。

それからもう一つ、岐阜市中央図書館がものすごく良いという噂を聞きつけたミリさん。3日間読書三昧するひとり合宿を行いました。無料の図書館に行くために、3日間という時間と交通費と宿泊費を割くあたりが贅沢すぎます。

③心が喜ぶ選択をしたい

そして3つ目は、心が喜ぶ選択をしたいなと思えたこと。今の仕事や環境は、自分が作り出してきたもので、昔に比べてずっと心地が良いし、満足しているつもり。だけど、まだまだ足りないものはある。

だからもっと感謝をしながら、自分の思い描く世界を作っていきたいなと思ったのでした。

今日の人生を試し読みする方法

出版社ミシマ社が運営する「みんなのミシマガジン」というウェブ雑誌に、益田ミリさんの「今日の人生」が連載されています。ページがそのまま掲載されているので、気になる人はチェックしてみてください。とてもかわいいです。

今日の人生 益田ミリ

今日の人生のまとめ

今日の人生は漫画なのでスルスルと読みやすく、かみしめながらなんども読みたくなるような味わい深い一冊です。「共感する」「わかる」という女性からの声が多い人気本。ぜひ手に取ってみてください。

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本の中でリフレッシュ!益田ミリさんの「週末、森で」【今日のセレクト本vol.44】

お出かけしたいけど、遠出が難しいときは本の中でお出かけしちゃいましょう。森の中を一緒にテクテク散歩していると、日頃のストレス解消になります。

こちらの記事では、益田ミリさんの「週末、森で」をピックアップしました。本のあらすじ、感想や魅力、シリーズについてご紹介します。

週末、森で のあらすじ

「週末、森で」は、ある日思い立って森の近くで暮らし始めた早川さんが主人公。週末のたびに仲良しの、経理部ひとすじ14年のマユミちゃんと、旅行代理店で働くせっちゃんが遊びにきます。

よく3人は森をテクテク歩きます。鳥の声を聞いたり、カヌーで湖を散策したりと森でできることはたくさんあり、そこでの会話や出来事は、不思議と仕事のストレスも乗り越えるヒントにつながるという四コマ漫画です。

週末、森でシリーズの続編

ちなみに「週末、森で」はシリーズ化していて、続編は「きみの隣りで」です。どちらも文庫本なので持ち運びしやすく、サクッと読めちゃいます。立ち読みではなく、おうちでのんびりしながら何度も読みかえしてほしいシリーズです。

週末、森で の感想・魅力

「週末、森で」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①働く女性が共感しちゃう
②イライラしたときに思い出したくなる
③移住する早川さんがかっこいい

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

①働く女性が共感しちゃう

まずは働く女性が、思わず共感してしまうこと。「わかる!」なシーンがたくさん出てくるので、思わず自分に重ねてしまいます。しかも漫画なので読みやすいことも魅力でしょう。

ちなみにミリさんのエッセイを読んだ時に、「ストレスがたまった時に森に住みたくなって描いた漫画」と書いてあり、優しい気持ちになれてかなり良いのも高ポイントです。

②イライラしたときに思い出したくなる

そして2つ目は、イライラしたときに思い出したくなること。マユミちゃんがイライラしていたポイントが、私とそっくりで。たとえば決まりを守ってくれない同僚、働いてくれない同僚、いろいろ思い通りにいかない時にイライライライライライラ。苦笑

そんなときにマユミちゃんは森でのカヌーに乗っていた出来事を思い出します。

会社って大きな海ちゃないんだ

岩があったり、カーブがあったり、もっと狭くて小さい

まっすぐ進めない場所を、まっすぐ用の舟で進もうとするといつか壊れちゃうのかも

小まわりですりぬけるか〜(P.97)

この漫画を読んでみると、肩の力が抜けて気持ちを切り替えることができます。

③移住する早川さんがかっこいい

最後は、移住する早川さんがとてもかっこいいこと。森の近くに移住しても、畑もやらないし、野菜は北海道からお取り寄せをしていて染まりません。笑

お取り寄せをする足しに、着付け教室の先生も始めてみています。自分にできる力の翻訳と着付けを活かして、ゆるーく生きているのはとても素敵です。おすそ分けもいろいろもらっていて、地域に馴染んでいて見習いたいと思いました。

週末、森で のまとめ

ゆるすぎるこの世界に浸っていたら、ストレスもどうでもよくなります。一緒に森林浴をしている気分にもなれるので、旅する気分転換にもピッタリで、ストレス解消にもおすすめです。早川さんたちと森で過ごしている気分になれますように。

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ほのぼの沢村さん家の日常マンガ。沢村さん家はもう犬を飼わない【今日の本vol.18】

ごくありふれた日常こそが幸せに感じるときってありますよね。とくに益田ミリさんのほのぼのとした世界観は、天下一品。

こちらの記事では、益田ミリさんの「沢村さん家はもう犬を飼わない」を特集しました。とある沢村さん一家の日常を描いたマンガの第2弾です。本の内容やあらすじ、感想・魅力をご紹介します。

沢村さん家はもう犬を飼わないのあらすじ・内容

「沢村さん家はもう犬を飼わない」は、沢村一家を描いたマンガです。沢村家は以下の3人暮らし。

● 独身一人娘のヒトミさん(40)
● 父 四朗(70)
● 母 典江(69)

ヒトミさんは勤続18年のベテランOL。会社に通える距離だったので、家から出ずに過ごしていたら結婚するタイミングもなく40歳になりました。ぽやーんとしていて、同期3人と仲が良くて、ヒトミさんって素敵な独身女子です。

そしてお父さんはスポーツジムに通ったり、自分史を書き始める定年ライフを満喫チュウ。お母さんは高級ランチを食べに行ったり、友達の多い平和な生活。

ヒトミさんに対しての家族の扱いが面白い。お父さんは口にしないけど、特にお母さんはヒトミさんにお嫁さんに行って欲しかったみたいで、ちょこちょこそんな会話が出てきます。あとは独り身のヒトミさんの老後を紹介するような会話も。仲の良い家族なので全然嫌味なく、サラッとしていてむしろ素敵だなと思ってしまいます。

沢村さん家はもう犬を飼わないの感想・魅力

「沢村さん家はもう犬を飼わない」の感想・魅力をまとめると、以下の3つ!

①平和なヒトミさんに心洗われる
②親孝行をしなきゃと思える
③ヒトミさんを見て人生を振り返れる

それぞれについて解説します。

①平和なヒトミさんに心洗われる

まず1つ目は、平和なヒトミさんに心が洗われること。ガツガツしていなくて、ピースフルなヒトミさんを見ていると、正反対の性格の私は心が洗われました。

②親孝行をしなきゃと思える

そして2つ目は親孝行をしなきゃと思えること。実家を出てから10年近く経った私は、帰れるのは2ヶ月〜6ヶ月に1度くらい。山ほどあるあんな話やこんな話をまくし立てて喋っていたら終わってしまいます。

だからこそこんな風に、日常的に父や母と会話をすることがなんだか新鮮に映ります。仲が良くて平和な沢村さん一家ですが、ちょっとハッとする場面もありました。お父さんとお母さんが「死」を意識して過ごしている場面が多いんです。

お墓のことを考えたり、散っている花を見てこんな風に死ぬのもありかななんて考えたり。あと10年後には、うちの両親もそんなことを考えて生きているのかと思うと切なくなりました。もっと親孝行しなくっちゃという気持ちになります。

③ヒトミさんを見て人生を振り返れる

3つ目は、ヒトミさんを見て人生を振り返られること。昔は25歳を過ぎても実家に暮らしているって「ヤバい人」と思っていた私。自立したい願望が強過ぎて、甘えはいけないことと思い込んでいました。

でも、ヒトミさんを見ていると、実家暮らしだからか両親に優しくしていたり、逆に甘えていたりで、ちょっと羨ましくもありました。そんな素直な一人娘でいられたらお互い幸せなんだろうな。(私は3人兄弟で素直じゃない娘)

もっとのんびり、ゆっくりドンと構えて生きてもいいんじゃないかと思えてきます。いまはまだいいけれど、両親に何かあったり、自分が親になってから読んだら泣いちゃうかも。

沢村さん家はもう犬を飼わないのまとめ

「沢村さん家はもう犬を飼わない」はとくにハイテンションでもなく、ストーリー展開があるわけでもありませんが、その日常にこそ小さな幸せを見いだすことができます。日々の毎日に幸せを感じたくなったときに、ぜひ手にとってみてくださいね。

沢村さん家のシリーズ

沢村さん家のシリーズは、全部で4つ出ています。よかったら一緒にどうぞ。

こちらは「沢村さん家のこんな毎日」と「沢村さんち家はもう犬を飼わない」が一冊にまとめられた2017年7月6日発売の文庫版です。

 

「沢村さんの久しぶりの旅行」は、2017年6月28日発売の単行本。なんと「すーちゃんの恋」の続きがわかるとか♡


「沢村さん家のそろそろごはんですヨ」は2018年11月21日発売の単行本。シリーズの中では1番新しい一冊です。

 

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