原田マハ「フーテンのマハ」小説の裏話が満載の旅エッセイ【今日のセレクト本vol.66】

「たゆたえども沈まず」や「旅屋おかえり」など、泣ける本・アートな本で有名な原田マハさん。小説の裏側がわかる魅力的な旅エッセイもあるんです。

こちらの記事では、原田マハさんの「フーテンのマハ」を特集しました。本のあらすじや内容、感想や魅力をご紹介します。

フーテンのマハのあらすじ、内容

「フーテンのマハ」は、小説家原田マハさんの旅エッセイです。モネやピカソ、ゴッホなどを名だたる画家を題材にした小説を創作する裏側を紹介してくれます。日本や世界各地を巡りながら、食べて買って、一緒に取材している気分にしてくれる一冊です。

ちなみに「フーテンのマハ」とは、「風天の寅さん」からきていて、自称「フーテンのマハ」と名乗るほどの旅好きなのだそう。2018年5月に集英社文庫から発売されています。

フーテンのマハの感想・魅力

「フーテンのマハ」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つです。

①小説のシーンがよみがえる
②奥深いアート作品の執筆背景が知れる
③原田マハさんのチャーミングさがわかる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①小説のシーンがよみがえる

1つ目は、小説のシーンがよみがえること。エッセイを読んでいると、「きっとこの場所であの本」そして、「この感情はきっとこの本が生まれたんだな〜」と気づいてくるんです。しみじみしてしまうので、原田マハさんファンにはたまりません♡

②奥深いアート作品の執筆背景が知れる

そして2つ目は、奥深いアート作品の執筆背景が知れること。マハさんは、ゴッホやピカソなどを始め、名だたる画家たちを題材にした作品を残していますが、ストーリーの素晴らしさと合わせて、当時の様子や画家について深く勉強できます。

感動して驚くとともに、どうしてこんなに深く研究できるのか謎でもありました。でもそんな疑問も、エッセイの中で「たゆたえども沈まず」の取材の様子を見ていくうちに、裏側を知って納得できた気分になりました。

③原田マハさんのチャーミングさがわかる

そして最後は、原田マハさんのチャーミングさがわかること。とても朗らかで、魅力的な女性に映りました。

40歳を超えてから大学の同級生と始めた女二人旅「ぼよグル」や、一人でふらりと行く旅、画家たちの軌跡を追う取材旅行など、旅の幅も広くて読んでいて次から次へと新しい発見があります。

小説家になった経緯も、読んでいて意外で、なんだかわたしも元気をもらったような気持ちになりました!中でも挿絵が直筆のようで、マハさんの絵心にも驚きでした!人柄が伝わってくるようなチャーミングさにも注目です。

本フーテンのマハのまとめ

裏話を知ったら読みたい本がまた増えてしまいました!マハさん好きにはたまらない一冊です。旅のスタイルは人それぞれ。旅好きな身としては、とても共感する部分が大きかったです。マハさんが好きな人も、旅エッセイとしてもおすすめです。きっともっと原田マハさんの本が読みたくなるはず♡

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ももこの21世紀日記。まる子愛が深まるさくらももこさんエッセイ【今日の本vol.74】

「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」の作者としておなじみの、さくらももこさん。そんなさくらももこさんのエッセイは、まるでちびまる子ちゃんの世界でした。

こちらの記事では、さくらももこさんのエッセイ「ももこの21世紀日記」を特集しました。本のあらすじや内容、感想、魅力をご紹介します。子どもも大人も楽しめる一冊です。

ももこの21世紀日記の内容・あらすじ

「ももこの21世紀日記」は、ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんの2008年のエッセイです。さくらももこさんの携帯サイト「ももこの近況」に掲載されたものをまとめられた一冊です。(今はさくらももこオフィシャルブログのようです)

現在も更新されていて、1ページから2ページほどに、日々の様子が綴られています。小さい子でも読めるようにか、文字の大きさが大きく、行間もあいていて、ルビも振ってあります。

時事ネタ、ニュースのこと、災害、ワールドカップ、M-1などにもよく触れられているので、その時代のことを思い出しながら読めます。

挿絵もしてあるんだけど、とにかくかわいいエッセイです♡

ももこの21世紀日記の感想・魅力

「ももこの21世紀日記」読んでいて、ももこさんはまる子そのものだということが判明しました!魅力は以下の3つです。

①ももこさんはまる子そのもの!
②息子さんがいる
③ゆるい世界観を作ってくれている

詳しく見ていきましょう。

①ももこさんはまる子そのもの!

1つ目は、ももこさんがまる子そのものだったこと。考え方もゆるいし、ゲームをやるために、仕事を前倒しにしちゃうお茶目なところもそっくりです。

②息子さんがいる

そして2つ目は、息子さんがいたこと。子供がいて当然といえば、当然なのですが驚きました。2008年当時の息子さんは14歳、そしてももこさんは43歳。

まる子ちゃんだけを見ていると、一体何歳の人が書いていて、どんな生活を送っているかなんて想像しなかったから驚いてしまいました。そして、たまちゃんという実在の友達もいたことにもびっくり。

あとは、「さくらプロダクション」という会社を持っていたことにも驚き。日本を代表する漫画を書いているお方だから、自分の事務所があるのも当然なのですが、こういうことにも気づかないあたり、わたしってまだまだお子様だなぁと思ってしまいました。

だからと言って、ももこさんはゆるーく楽しそうに、自由に生きています。好きなことをするって本当に楽しそうで、素敵!ももこさんの生活を垣間見て、ますます、まるちゃんが好きになりました。

③ゆるい世界観を作ってくれている

一貫してゆるい世界だったのですが、あとがきで少し変わりました。世界情勢を心配するような発言をしているんです。

あ、ももこさんって、みんなに読みやすいようにこうしてゆるい世界観を作ってくれているけれど、本当は結構難しいことも考えてしまうような人なんじゃないか、って思っちゃいました。あとがきにもこう書いてあります。

私の仕事は、こんな時代でも少しは愉快な事を、皆様にお届けする事です。(P.130 あとがきより)

ももこの21世紀日記

エッセイを読んで、ますます、まるちゃんとさくらもももこさんが好きになりました。大人になってから「なんて素敵な世界観なんだ!!」と感動してアニメを見ながら泣きそうになってしまい、それからここ数年ちびまる子ちゃんが大好きです。

もっとまるちゃんの世界を好きになりたい人はぜひどうぞ。

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言えないコトバ。益田ミリさんのエッセイマンガ本【今日のセレクト本vol.55】

恥ずかしかったり、カッコつけられてみられるのが嫌で、言えない言葉あるという人も多いはず。日常で気づかなかった考え方の発見ですよね。

そこでこちらの記事では、益田ミリさんの本「言えないコトバ」を特集しました。本のあらすじや感想・魅力をご紹介します。

言えないコトバのあらすじ

「言えないコトバ」は、「すーちゃん」シリーズで有名な益田ミリさんが、どうしても言う気がしなくて「言えないコトバ」をまとめたコトバ集です。たとえばミリさんにとっての言えないコトバは、こんなもの。

● おひや
● チャリ
● おあいそ
● 結婚しないんですか?
● さばさば
● 元気だけが取り柄です

など。共感できるものもあったけど、これも?って言うコトバもたくさんありました。

言えないコトバの感想・魅力

「言えないコトバ」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①違う見方ができる
②いきなり下ネタ?
③普段の会話を考えさせられる

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

①違う見方ができる

1つ目は、違う見方ができること。たとえば「おひや」はミリさんにとって言えないコトバの一つです。ただの水なのに、場所によって名前を変えなければいけないことに戸惑ってしまうんだそう。

私は「おひや」は居酒屋で使って、「お水」はちょっとおしゃれなお店で使ってみたりと便利なコトバ。世の中にはこう言う風に考えている方もいるんだな!と勉強になりました。

②いきなり下ネタ?

2つ目は、気になりすぎたこと。どなたか、わたしの解釈があっているかどうか教えてほしいです。笑 ミリさんが、ピアスの穴を開けようかという話をクラスメイトの女の子たちとおしゃべりしていたときのこと。その中のひとりが

親からもらった大事なカラダに傷つけたくないし

といったそう。それをすごくかっこいいと思ったミリさん。そのあとのページにこんな漫画が載っています。

・・・あれ?

これ、下ネタですよね?(笑)

・・・唐突すぎて笑えました。間違いではなければ、下ネタのはず。他に穴って鼻の穴くらいしか見当たらないし。誰かと確認をしたいです。切に!笑

③普段の会話を考えさせられる

そして3つ目は、普段の会話を考えさえられること。

この質問の意味がどうやっても通じない人が、必ずいます

とミリさんが紹介するくだりがあるのですが、もしかして私のことかもしれないと思ってしまいました。人からこう思われているのかもしれないという振り返るいいきっかけになるかもしれません!

言えないコトバのまとめ

言えないコトバは、ミリさんの弱いところを披露してくれているので読んだ人が共感しちゃうし「私も大丈夫かも♡」と、新しい気づきが詰まっています。自分の新しいキャラクターが発見できるかもしれませんね。

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益田ミリさんの今日の人生。共感しちゃう漫画エッセイ【今日のセレクト本vol.53】

人生について考えてしまうことありますよね。益田ミリさんの人生は、心が温かくなるようなほっこりが味わえます。

こちらの記事では、ミシマ社から出版されている益田ミリさんの「今日の人生」を特集しました。本のあらすじや感想、試し読みする方法をご紹介します。

 

今日の人生のあらすじ

 

「今日の人生」は、益田ミリさんの日常が描かれたマンガエッセイです。「今日の人生」をテーマにたくさんの日常が描かれています。たとえば以下のトピック。

● お父さんとの喧嘩
● 投げてしまった桃について考えるミリさん
● 仕事でインタビューされているときに考えていること
● イケメン編集者にお茶に誘われてウキウキ出かけるミリさん
● 電車に落ちていた太田胃散

など。本当にミリさんの日常が詰まっていて、考え方まで移植されてきそうなくらい、じっくりと味わうことができます。中でも朝から夜までの1日が印象的でした。

朝自転車でパンを買いに行って、身支度をしてから美術館へ。
お茶をしようとしたけれどやっぱりやめて(自由!笑)、ピアノのレッスンへ行き、リュックを買って、コートを買う。
その後、カツ丼とビールを飲みながら、仕事のメールを返信し、彼氏と合流。

作家さんだからか、とっても自由な1日です。なんとも心が豊かになるような毎日が描かれていて、じんわり心が温かくなるような人生が詰まっています。

ちなみに文庫本はまだ発売されていませんが、ミシマ社から新刊で「今日の人生2」が2020年10月10日に刊行予定です。楽しみ。

今日の人生の感想・魅力

今日の人生を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①人生に芸術が足りていないことに気づく
②もっと自由な選択をしていいことにハッとする
③心が喜ぶ選択をしたい

それぞれについて見ていきましょう。

①人生に芸術が足りていないことに気づく

ミリさんの先ほどのような1日をみてみると、わたしの日常には芸術が足りていないことに気づきました。ミリさんはよく美術館や展示会に足を運んでいるみたい。

漫画家だからそうなのかもしれませんが、もっと身近に芸術を感じても良いのではないかと思ってしまいました!美術館は自分から進んでここ数年行っていないし、展示会も親と一緒のときに付き添いで寄るくらい。

②もっと自由な選択をしていいことにハッとする

ミリさんの生活を見ていると「なんとなく、一つ一つの選択に我慢しすぎていないか?」ということにハッとさせられます。お父さんと喧嘩をして早めに大阪から東京へと戻ってきたミリさん。

このまま帰るのももやもやしたのか、東京に家があるのに、東京にホテルをとってルームサービスで夕食をとっています。なんと自由な!お金に余裕があるのかもしれないけれど、こういう素敵な選択を私もしたいものです。

それからもう一つ、岐阜市中央図書館がものすごく良いという噂を聞きつけたミリさん。3日間読書三昧するひとり合宿を行いました。無料の図書館に行くために、3日間という時間と交通費と宿泊費を割くあたりが贅沢すぎます。

③心が喜ぶ選択をしたい

そして3つ目は、心が喜ぶ選択をしたいなと思えたこと。今の仕事や環境は、自分が作り出してきたもので、昔に比べてずっと心地が良いし、満足しているつもり。だけど、まだまだ足りないものはある。

だからもっと感謝をしながら、自分の思い描く世界を作っていきたいなと思ったのでした。

今日の人生を試し読みする方法

出版社ミシマ社が運営する「みんなのミシマガジン」というウェブ雑誌に、益田ミリさんの「今日の人生」が連載されています。ページがそのまま掲載されているので、気になる人はチェックしてみてください。とてもかわいいです。

今日の人生 益田ミリ

今日の人生のまとめ

今日の人生は漫画なのでスルスルと読みやすく、かみしめながらなんども読みたくなるような味わい深い一冊です。「共感する」「わかる」という女性からの声が多い人気本。ぜひ手に取ってみてください。

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理解という名の愛がほしい。山田ズーニーさんのおすすめ本【今日のセレクト本vol.52】

コミュニケーションって難しく感じるときがありますよね。人に見られたくない側面や、考えたくない深い部分をえぐるような骨太エッセイで元気を出しましょう。

そこでこちらの記事では、山田ズーニーさんの「理解という名の愛がほしい。」をご紹介します。文庫本の内容やあらすじ、感想・魅力をまとめました。家族との関係をよくしたい人、人をもっと好きになりたい人にもおすすめです。

理解という名の愛がほしい。の内容・あらすじ

「理解という名の愛がほしい。」は、ほぼ日刊イトイ新聞で掲載している「おとなの小論文教室。」の人気コラムをまとめた1冊です。「居場所がなくてもだいじょうぶ!あなたには表現力がある。」と孤独の哀しみを乗り越えて、心で通じ会う人とつながるレッスンを教えてくれます。

ストレスを田舎から出てきた親に当たってしまった後の心の葛藤や、反発してきた生徒への対処法など。誰にでもありそうな日常を、そのときズーニーさんがどう感じて、どう対処したかが記されています。

勇気を持って人と繋がる方法を、大きなテーマとして取り上げているので、一冊読み終わるとスーッと納得できるような前向きな気持ちになります。2006年3月に単行本、2018年3月に文庫本が出版されました。

著者の山田ズーニーさんとは?

山田ズーニーさんは岡山県出身んお文章表現・コミュニケーションインストラクターの女性です。「あなたの話はなぜ通じないのか」「おとなの進路教室」「おとなの小論文教室」を手がけていて、1961年の現在59歳。ちなみにズーニーとは、北インドのカシミール地方で地元の人に名付けられたカシミール語の「月」という意味なのだそう。

ほぼ日刊トイトイ新聞とは?

「ほぼ日刊トイトイ新聞」とは、コピーライターの糸井重里さんが主宰のウェブサイト。1998年6月6日創刊以来、1日も休まずに毎日更新を続けている(!)という無料コンテンツです。

理解という名の愛がほしい。の感想・魅力

「理解という名の愛がほしい」を読んだ感想と魅力をまとめると、以下の3つ。

①考える筋肉がつくコラム
②コミュニケーションのプロの技術が学べる
③読後に前向きな気持ちになれる

それぞれについて、見ていきましょう。

①考える筋肉がつくコラム

1つ目は、考える筋肉がつくコラムだということ。途中途中に、読者からのメールが織り込まれていて、感想やそのエッセイにまつわる自分の話を打ち明けるメールがほとんどなので、読者と書き手のやりとりが伝わるエッセイだとわかります。

メールを読んでいて、2回も泣きそうになりました。中でも電車の遅延時、緊急で対処した30代の駅員さんの話が印象的でした。

遅延によりホームに溢れかえった人たち、そこに電車がやってくるというシーンです。パニック寸前の人たちの視線が一気に駅員さんに集まります。
そこで駅員さんは独断で「電車を止めます」という決断をし、アナウンスをします。
一人の車掌さんにかかった責任、とっさの電車の緊急停止を決断するアナウンスを聞いて安心する人々、見守る周りの人、そして「泣きたいよね」と気持ちに共感する人。たくさんの人たちでホームがあふれています。

パニックの渦中にいながら、さまざまな人たちを観察する当事者の気持ちが揺れ動く姿がありありと描かれています。車掌さんと同世代のわたしが、実際あの場にいたら同じようなことができたのか?とも考えてしまいました。

あとがきに「考える筋肉がつくコラム」とあったけど、その通りでした。

②コミュニケーションのプロの技術が学べる

2つ目は、コミュニケーションのプロの技術が学べること。たとえば最近は深く考えないことで、ストレスの軽減をすることを実践していた私ですが、改めてプロフェッショナルの人の文献を読むことが大切だとういことに気づけました。

自分にないエッセンスを取り入れることで、より周りの人の悩みを知るチャンスになるはずです。

③読後に前向きな気持ちになれる

最後は、読後に前向きな気持ちになれること。人に理解されたいと思う気持ちはきっと誰にでもあると思いますし、愛されたいなら自分から、一歩は自分で踏み出そうと勇気がもらえます。

表現の先には理解がある、理解には愛がある。そのつながりが居場所になる。あなたには表現力がある。

表現力があるかないかではなく、表現力があるということを信じていくこと。それが愛してもらうこと、居場所を作ることにつながるんだということを改めて感じることができたのでした。

理解という名の愛がほしい。のまとめ

「理解という名の愛がほしい」というタイトルは理解しづらいかもしれませんが、読み終わると「そいうことね!」と妙に納得します。

勇気が出ないと進めないけれど、いろいろなことを勇気を持って一歩進んでみたら、意外にうまくいくかもしれません。周りの人とのコミュニケーションや愛情を深めていけたら素敵です。人間関係を見直したくなったら手に取ってみてください。

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インドを旅した中谷美紀さん。女優の旅行記【今日のセレクト本vol.79】

「インドにひとり旅に行けるかな?」と不安な女子におすすめなのが、38日間かけてインドをひとり旅した中谷美紀さんの旅行記です。

こちらの記事では、中谷美紀さんの「インド旅行記1」をご紹介します。本の内容やあらすじ、感想・魅力をまとめました。

インド旅行記1の内容・あらすじ

「インド旅行記」は、38日間かけてインドを旅した中谷美紀さんの旅行記第1弾です。幻冬社から2006年8月に出版されました。

映画「嫌われ松子の一生」を撮り終わり、精魂疲れ果ててインドに旅立った中谷美紀さんは、チューブのわさびで体内消毒し、ウェットティッシュで隅から隅まで消毒しながらのひとり旅。それでも腹痛を起こしたり、パスポートを盗まれたりとすったもんだの旅行が待っています。

アグラーのタージマハル、ガンジス川で有名なヴァラナスィなど有名どころから、少しマイナーな土地までを網羅しているのが魅力。累計30万部のベストセラーで、第4巻までありそれぞれのタイトルは以下のとおり。

● 1巻 北インド編
● 2巻 南インド編
● 3巻 東・西インド編
● 4巻 写真編

インド旅行記1の感想・魅力

インド旅行記1の感想や魅力をまとめると、以下の4つです。

①女優とは思えない旅行記が面白い
②ヨガの聖地リシュケシュが魅力的
③バックパッカーの旅とはひとあじ違う
④インドの魅力は3年かけてみること

それぞれにてついて、詳しく見ていきましょう。

①女優とは思えない旅行記が面白い

まず1つ目は、女優とは思えない旅行記が面白いこと。あんなに綺麗な人がなぜインド!?と心惹かれたのですが、読んでいると、女優らしい気品さと落ち着き、ちょっとの大胆さを兼ね備えていました。

中谷さんは、わさびは殺菌力があることから、食べた後にはチューブのわさびを少しずつ食べて体内消毒。ちょっとしたことで、足先までウェットティッシュで除菌。舐められないように韓国人のフリをしたりと、地道な努力を続けながら旅をしているのが魅力的でした。

②ヨガの聖地リシュケシュが魅力的

そして2つ目は、ヨガの聖地リシュケシュが魅力的だということ。途中、リシュケシュの「アナンダ・イン・ヒマラヤ」というホテルに滞在しているのですが、読んでいて羨ましくて羨ましくてたまりませんでした。

中谷さんの具合が悪くなると、スタッフみんなで心配してくれるようなホスピタリティ。そして、ヨガ教室のプライベートレッスンも受けているのですが、そのラム先生という素敵なヨガの先生もいて、中谷さんは完全にラム先生を信頼していました。インドのマッサージも気持ちよさそう。

ごはんの記述もとても細かくて、よくこんなに覚えていられるな〜というほど。ベジタリアンを貫いている中谷さんもかっこよくて、大人になってからインド料理の魅力を再確認できるような感覚。私も訪れてみたくなりました。

③バックパッカーの旅とはひとあじ違う

そして3つ目は、バックパッカーの旅とはひとあじ違うこと。大女優さんだけあって、もちろんお金持ちの旅をしています。駅での移動はポーターが荷物を持ってくれ、ひとり旅といっても現地で必ずガイドを雇って、専属ドライバーに連れってってもらいます。

インドにバックパッカーで訪れた私は「これでひとり旅といえるのか」という気持ちでしたが、だんだん「お金を持っているんだからそれでもいいじゃないか!」という気持ちになりました。お金を払っているからこそ、中谷さんはインド人のホスピタリティや優しさに出会える瞬間が増えるのだと感じます。

もちろん下痢になったり、詐欺にあう危険はお金持ちも貧乏旅行も同じだと思うので、そこはインド旅行の注意点です。インド旅行の口コミに「インドに二度と行かない」「最悪」と怖い経験がつづられることがありますが、中谷さんも私もそれは感じなかったのは共通見解!興味がある人は一度トライしてみることをおすすめします。

④インドの魅力は3年かけてみること

最後は、インドの魅力は3年かけてみること。中谷さんはインドのガイド、グプタさんにこう言われます。

インドを全部見るのに3ヶ月。インドを全部知るのに3年かかると言われています(P.206)

南インドと北インドだけでも全然違うのに、インドの魅力って果たしてわかる時が来るのでしょうか!?日本の魅力を知るにしても、30年生きてきてもいまだに「なんて素敵な日本の風景があるんだ!」と感動してしまうことがたくさん会って一体何年かかるんだろうっていうくらいなのに。

インドはもっと混沌としていそうなんですよね!中谷さんはその後3回訪れているようなので続きも読んでみたいです。

インド旅行記1のまとめ

インド旅行記1は、あの大女優中谷美紀さんでもインドをひとり旅しちゃうんだという意外性と、インドの人々の優しさの中でたくましくサバイブする様子が描かれています。インドに行ってみたい女子はぜひ旅気分を味わってみてください。

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面白エッセイ!貴様いつまで女子でいるつもりだ問題【今日のセレクト本vol.14】

ついつい自分たちのことを「女子」と言ってしまいがちな女性におすすめなのが、ジェーン・スーさんのエッセイです。

こちらの記事では、ジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を特集しました。ネタバレしないあらすじや目次、文庫本の感想や魅力をご紹介します。

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 のあらすじ

「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」は、ジェーン・スーさんのエッセイです。目次を抜粋すると以下の感じ。

● 女子会には二種類あってだな
● ていねいな暮らしオブセッション
● 私はオバさんになったが森高はどうだ
● 東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒
● 母を早くに亡くすということ
● とあるゲームの攻略法

など。女にまつわる「気になる!」という話題をピックアップして、バッサリ意見を述べてくれます。あらすじというよりも、それぞれのエッセイの中で完結しているのでとても読みやすい一冊です。

サブタイトルは「女は生涯、いち女子であるーが、ハッと気付けばいま何歳!?」。ついつい読みたくなってしまいますよね。

著者のジェーン・スーさんは日本人

ちなみに著者のジェーン・スーさんは、日本人です。1973年東京生まれ、東京育ちの方です。しかも肩書きが「未婚のプロ」。突き抜けていてかっこよさすら感じます。

作詞家やコラムニスト、TBSラジオのパーソナリティなど幅広く活躍されています。私はこの本で初めて出会ったのですが、頭脳明晰でよほど仕事ができる方なんだろうなという印象でした♡女性としてかっこいい。(こういうと逆に「けっ」と言われそうです笑)

ほかにも「これでもいいのだ」などエッセイを多数出版しています。

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題の感想・魅力

「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」の感想・魅力をまとめると、以下の3つ。

①タイトル通り中身も攻めている
②勉強になる話題も豊富
③感情の整理をしてくれる

それぞれについて、見ていきましょう。

①タイトル通り中身も攻めている

だなんてタイトルもなかなか攻めている内容だと思いますが、本の中身もなかなか攻めていました。「女子問題」「結婚」「恋愛」「 BBA(ババア)」「家族」「仕事」など、面白いけれど痛快にバッサリ意見を言ってくれるところが気持ちいいです。

②勉強になる話題も豊富

そして勉強になる話題も豊富でした。スーさんみたいなエッセイストはもともと独立して仕事をしているのかと思いきや、彼女は3つ会社で働いた経験をお持ちだそうです。会社での処世術も載っていて、「ふむふむ!」と大きくうなずきながら読んでしまいました。

女子をこき下ろすようなエッセイはよくありますが(それもそれでとっても面白い)、スーさんは家族の問題など身近に感じられることも多く、勉強になるものもたくさんありました。今私は30代ですが、40代になってからまた読んでみたいです。

③感情の整理をしてくれる

3つ目は感情の整理をしてくれること。解説で三浦しをんさんが「まさにその通り!」と言いたくなることをおっしゃっていました。

自分では言語化できずモヤモヤしていたことを、明晰な文章で解きほぐしてくれる

そうなんです、この本。「あ、今までこういうことを思っていたけどうまく表現できていなかった!」と気づくことがたくさんありました。自分の感情が整理できずに困っている人、周りからとやかくいわれてうるさいなと思っている人にもおすすめです。

自分自身の感情に気づいてあげることができて、足りなさにも気づくことができました。あと10年でもっと成長したいという元気をもらえました!

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題のまとめ

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題は、30代以降の女性にぴったりな一冊です。エッセイなのでジェーン・スーさんの意見としてみてみるもよし、代弁者として共感するもよし。楽しみ方は人それぞれですが納得してしまうはず。

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江國香織さんの旅ドロップ。旅に出たくなるエッセー集【今日のセレクト本vol.84】

旅に出たくなるときは、旅エッセイがおすすめです。知らない国の空気を感じて、懐かしい気持ちを思い出させてくれます。

こちらの記事では、旅に出たくなるエッセー集の、江國香織さんの「旅ドロップ」をピックアップしました。本の内容や、感想・魅力をご紹介します。

旅ドロップ の内容

「旅ドロップ」はたくさんの場所を旅した江國さんの感じたことをまとめた、37篇のエッセイです。パリ、ロシア、ローマ、アメリカ、大分、富士山、長崎、東京など本当にたくさんの場所を、仕事やプライベートで訪れています。

JR九州の車内誌「Please」で掲載されていたエッセイ

実はこれらのエッセイは、JR九州の車内し「Please(プリーズ)」で2016〜2019年のあいだに掲載されていたものをまとめて、2019年に発売されました。

江國香織さんのエッセイが読めるなんて、なんて贅沢な雑誌なの♡さらに旅をテーマにかかれた「トーマス・クックとドモドッソラ」と3篇の詩を合わせて、本にまとめられています。

旅ドロップの感想・魅力

江國さんのエッセイの魅力をまとめるなら、3つ!

①コーヒーが似合う
②なんでもないことも物語になっちゃう
③旅するときの気持ちを思い出す

それぞれ解説していきます!

①コーヒーが似合う

この本を読むなら、断然コーヒーを淹れてほしいです。(別に淹れなくてもいいのですが笑)まったりした空気感を自分の周りに漂わせたら、そこから本をパラパラ。

ページをめくるたびに違う土地に連れて行ってくれるので、心もふわふわ旅をするような気分になります。もしくは移動中の電車の中もぴったり。まさに移動している空気感が、本から出ている空気感とリンクする気がします。

②なんでもないことも物語になっちゃう

なんでもない一コマでも、江國さんの手にかかれば物語になってしまうすごさを感じてしまいます。たとえば夫との旅行で雨が降ってきたことをつづった「旅先の雨」、シベリアの小さな町で、映画館の館長さんに淹れてもらったという「ロシアの紅茶」の話。

まだまだあるけれど、その2つは2回ずつ読んでしまいました。その場の情景も思い浮かぶし、なにせありありと感情までなぞることができるのです。

③旅するときの気持ちを思い出す

そしてなにより、私たちの中に芽生える小さな感情や葛藤を思い出させてくれるのが、作家さんのすごさだと思っています。たとえばわたしは世界一周に出たとき「もう死ぬかもしれない(もちろん死ぬつもりはないけれど)」という臆病さと戦いながら飛行機に乗りました。

自分は世界一周に旅に出てみたいのに、しばらくの間家族とも彼とも、愛犬とも会えなくなっちゃう。しかもどこかで事故にでもあえば、それ以降会えなくなってしまう。そんなときの気持ちをまさにこれ。

旅が好きで、旅の多い生活をしているくせに根が臆病な私は、旅にでる直前の空港や駅のホームで、あるいは旅先のホテルの部屋で、自分を奮い立たせ、勇気づけるために、いまもときどきこの歌を口ずさむ。
もちろん、旅である以上いずれ帰るのだし、それはわかっているのだが、それでもなお、旅にでるためにはどうしても、いったん家を “捨てる” 必要がある。(P.19〜20)

あー、あの感情を思い出してしまった!名言!という感じでした。

旅ドロップのまとめ

江國香織さんの「旅ドロップ」は、旅に連れてってほしいときにおすすめです。日本に、そして家の中や会社など、いつもの場所にいたとしても、ふわっとどこかにワープできる気持ちが味わえるでしょう。

非日常を味わうのにぴったりなエッセイ。ぜひ味わってみてください。

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星野源の変態エッセイ。よみがえる変態【今日のセレクト本vol.85】

すっかり歌手としておなじみの星野源さん!テレビやラジオで流れない日はない、というほど有名ですよね。そんな星野源さんが爆発的に売れるちょっと前の、エッセイを読みました。

こちらの記事では、単行本から文庫本として発売されたばかりの星野源さんの「よみがえる変態」をご紹介します!本の内容、感想・魅力をまとめました。

よみがえる変態 の内容


「よみがえる変態」は、星野源さんが女性ファッション雑誌の「GINZA」に連載していたエッセイです。2011〜2013年までなので、今から約6年ほど前。

爆発的にヒットするちょっと前のエッセイで、日々の生活や感じていることなどが綴られています。星野源さんがどんな生活をしているのかを知りたい人や、ミュージシャンの環境を知りたい人におすすめです。

よみがえる変態の感想・魅力

「よみがえる変態」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。

①変態すぎる
②くも膜下出血のときの様子がリアルタイムにわかる
③忙しいミュージシャンの生活が知れる

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

①変態すぎる

まずは中身が変態すぎること。最初のエッセイが「おっぱい」なんです。星野源さんってエロいイメージありましたけど、こんなにも文面上で堂々とエロ全開で来るとは本当にびっくり。しかもオシャレなイメージが強い雑誌で、こんなどエロな内容ばかり書いているのが意外すぎました。

すごくいいことも書いているのに、もうどエロに包まれすぎて、全てかき消されるほど!ページをめくるうちにだんだん慣れてくるから不思議です(笑)あっけらかんとこれだけオープンにAVの素晴らしさを語られると、「なら観てみよっかな!」という気になってしまうのが星野マジック。

②くも膜下出血のときの様子がリアルタイムにわかる

星野源さんといえば、くも膜下出血で入院して休業していたことも有名なお話。そのときちょうどリアルタイムでエッセイが執筆されていたので、その時の様子もわかりました。

そのとき作られた楽曲が「地獄でなぜ悪い」。もともと私はこの曲を知っていて、しかも病気の時に書かれたことも知っていたのですが、エッセイを読んだらさらにまた見方・聞き方が変わりました。

あーーーー、こんなに苦しみぬいた先の曲だったんだ!!って。これは読んでみて欲しいです。

③忙しいミュージシャンの生活が知れる

冒頭から星野源さんの生活がこれでもかというほど露呈されているのですが、それがまた忙しすぎる!!私たちに楽曲を届けるための制作期間、そのプレッシャー、舞台、撮影などなど。

忙しすぎるミュージシャンはこんなにも大変なのか!という気持ちになりました。ちなみに私は、なぜか幼い頃から「昼間も忙しく働いて、夜は寝る間も惜しんで作曲」という生活を送る未来を想像していました。実際は違うんですけれど。

なので星野源さんの生活は、まさに私がイメージしていたとおり!あぁ、懐かしい!全然経験していないのですが、そんな気持ちになりました…♡

よみがえる変態 のレビュー・口コミ

「よみがえる変態」を実際に読んだ人の口コミやレビューを見てみると、変態すぎて面白いという意見が目立ちます。少しピックアップしてご紹介します。

面白すぎて、電車の中では読めません。笑いを堪えるのに必死でした。

闘病中の記憶がよみがえり、共感しまくりながら読み終えました。芸能人のような発言力がある人が言ってくれると、頑張った甲斐があるなと思えます。

変態すぎてくだらなすぎて、最高でした!文章力がすごすぎて、一気読みしました。

ラジオをいつも聞いていて、エロさと面白さを知っていたつもりでしたが、本ではまた一味違います。源さん、さらに好きになりました♡

口コミを見てみると、「最高」「面白い」「一気読み」など好評です。確かに私も読んでいてすごく面白かったので、納得しまくりです。文章力も秀逸なのでぜひ読んでみてほしい。

あと「変態」なことは誰もが指摘していますが、本当に変態なので、もし星野源さんに肯定的なイメージを持たれている方は、覚悟してから読んだ方がいいかもしれません(笑)

よみがえる変態のまとめ

「よみがえる変態」を読んでていて思ったのは、同じ世界を見ていても、星野源さんはすぐに「やりたい」とか「自慰したい」とか考えているんだなってこと。笑

そう思うと、日常の見方が変わるかもしれません。読者がどんな気持ちになるかを配慮してくれている愛情も感じる本。ぜひ手に取ってみてみてくださいね!

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アラサー・アラフォー必見エッセイ「30と40のあいだ」【今日のセレクト本vol.56】

アラサーとアラフォーの女性のみなさん!20代の頃はきっともっと大人になっていると思っていたことでしょう。でもアラサーになってもちっとも悩みは止まらないし、今だに人生悩むことも多い!

こちらの記事では、瀧波ユカリさんの『30と40のあいだ』という赤裸々エッセイをピックアップしました。アラサー・アラフォー時代を語ってくれているので、わたしもこんな将来が待っているのかな〜とイメージするのに最適!内容や感想をご紹介します。

『30と40のあいだ』の内容

『30と40のあいだ』は、難波ユカリさんがアラサーのときに書いたエッセイを、同じお題でアラフォーではどう感じるかという、エッセイです。テーマは、恋愛から女の人生までたっぷり!

● 初デートのお店問題
● 時間指定のデリバリー・ラブ
● 妖精男子の魔法の料理
● スピリチュアルとの付き合い方

子どもを産んでからの体や心境の変化や、世間の不倫事情(詳しくは「時間指定のデリバリー・ラブ」をチェック♡)、子育てが少し落ち着いてからの生活、夫婦の関係までたっぷり描かれています。

「セックスレス」への考え方に物申したり、刺激的な内容も。話題は多岐にわたるので、興味のアンテナがピコン!と反応してしまうと思います。

30と40のあいだの感想・魅力

「30と40のあいだ」を読んで感じた魅力は、以下の3つ。

①アラサーとアラフォーの違いを感じる
②メモしたくなる名言が出てくる
③表情筋の大切さを知る

それぞれについてみていきましょう。

①アラサーとアラフォーの違いを感じる

瀧波さんのアラサー時代は、グイグイと攻める系。疑問に思ったことにとことん突き詰めて考えていきます。なのにアラフォーになってくると、達観して落ち着いていて「どうでも良いんです」感が高まっていきます(笑)

同じ人なのにこんなに変わるの!?と驚いてしまうほど。旅をするにしても10代の方が感度が高いから若いうちに!というけれど、本当にそうだな、と。

こうして、わたしも大人になって行くんだなぁ…(いい意味でも悪い意味でも、鈍感になっていく)と切なくなってしまいました。

②メモしたくなる名言が出てくる

そしてメモしたくなる名言が、ときどき出てきます。まず1つ目は、「男におごられるべきか」というテーマで出てきた名言。

大事なのはその選択をしてハッピーになれたか

若いときには「おごられたい」と思うことがあっても、もう心境の変化が現れて、アラフォーになると「ハッピーになれたか」ということが選択基準になったというのです。激しく共感してしまいました。

そして2つ目は、「子どもに教えるときにどう接したら良いかわからない」という悩みを、心理学の先生に相談したときにもらった言葉。

教えるのは普通でいいんですよ

厳しくも優しくもしなくていい。ノリはロボットの「ペッパーくん」が良いそうなんです。淡々と、目の前にあることを行うだけ。それ以上でもそれ以下でもなくてOK。

③表情筋の大切さを知る

時間ができたときに、表情筋を鍛える「小顔っくま」というアプリをダウンロードして、ムキムキに鍛えたそうなんです。すると、笑顔が上手にできるようになって、周りの人から親切にされるようになったそう!

自分の笑顔次第で、周りの人から優しくされるなんて最高じゃん!(無料だし♡)と思い、気になりすぎて即、ダウンロードしました。確かに、ずっと口角をあげていないといけないからなかなか難しい!気になる方は是非試してみてくださいね(笑)

30と40のあいだのまとめ

人様のエッセイを読んでいると、その瞬間のその人に出会えるのですが、こちらの本はアラサーからアラフォーというわかりやすい対比があるので、どんな変化があるのかがわかりやすいのが特徴!

次の世代の本を読んで先取りしておくのが、うまく人生を乗り越えていくポイントというのを聞いたことがあります。是非、人生をうまく乗り越えるための先取りに、チャレンジしてみてくださいね。

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