原田マハ「フーテンのマハ」小説の裏話が満載の旅エッセイ【今日のセレクト本vol.66】

「たゆたえども沈まず」や「旅屋おかえり」など、泣ける本・アートな本で有名な原田マハさん。小説の裏側がわかる魅力的な旅エッセイもあるんです。

こちらの記事では、原田マハさんの「フーテンのマハ」を特集しました。本のあらすじや内容、感想や魅力をご紹介します。

フーテンのマハのあらすじ、内容

「フーテンのマハ」は、小説家原田マハさんの旅エッセイです。モネやピカソ、ゴッホなどを名だたる画家を題材にした小説を創作する裏側を紹介してくれます。日本や世界各地を巡りながら、食べて買って、一緒に取材している気分にしてくれる一冊です。

ちなみに「フーテンのマハ」とは、「風天の寅さん」からきていて、自称「フーテンのマハ」と名乗るほどの旅好きなのだそう。2018年5月に集英社文庫から発売されています。

フーテンのマハの感想・魅力

「フーテンのマハ」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つです。

①小説のシーンがよみがえる
②奥深いアート作品の執筆背景が知れる
③原田マハさんのチャーミングさがわかる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①小説のシーンがよみがえる

1つ目は、小説のシーンがよみがえること。エッセイを読んでいると、「きっとこの場所であの本」そして、「この感情はきっとこの本が生まれたんだな〜」と気づいてくるんです。しみじみしてしまうので、原田マハさんファンにはたまりません♡

②奥深いアート作品の執筆背景が知れる

そして2つ目は、奥深いアート作品の執筆背景が知れること。マハさんは、ゴッホやピカソなどを始め、名だたる画家たちを題材にした作品を残していますが、ストーリーの素晴らしさと合わせて、当時の様子や画家について深く勉強できます。

感動して驚くとともに、どうしてこんなに深く研究できるのか謎でもありました。でもそんな疑問も、エッセイの中で「たゆたえども沈まず」の取材の様子を見ていくうちに、裏側を知って納得できた気分になりました。

③原田マハさんのチャーミングさがわかる

そして最後は、原田マハさんのチャーミングさがわかること。とても朗らかで、魅力的な女性に映りました。

40歳を超えてから大学の同級生と始めた女二人旅「ぼよグル」や、一人でふらりと行く旅、画家たちの軌跡を追う取材旅行など、旅の幅も広くて読んでいて次から次へと新しい発見があります。

小説家になった経緯も、読んでいて意外で、なんだかわたしも元気をもらったような気持ちになりました!中でも挿絵が直筆のようで、マハさんの絵心にも驚きでした!人柄が伝わってくるようなチャーミングさにも注目です。

本フーテンのマハのまとめ

裏話を知ったら読みたい本がまた増えてしまいました!マハさん好きにはたまらない一冊です。旅のスタイルは人それぞれ。旅好きな身としては、とても共感する部分が大きかったです。マハさんが好きな人も、旅エッセイとしてもおすすめです。きっともっと原田マハさんの本が読みたくなるはず♡

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旅に出る勇気をくれる小説!スーツケースの半分は【今日のセレクト本vol.70】

旅に出たくなるときってありますよね。「なんか呼んでる気がする!」とスッとその場所に行けたら素敵です。

こちらの記事では、近藤史恵さんの小説「スーツケースの半分は」をご紹介します。本のあらすじや内容、感想・魅力をまとめました。

スーツケースの半分はのあらすじ

「スーツケースの半分は」は、青いスーツケースを中心に、9つの物語が繰り広げられる小説です。もうすぐ30歳になる、真美(まみ)は、まだ海外旅行に行ったことがありません。新婚旅行ではニューヨークに行きたかったのに、日程が足りずにも竹富島へ。

しばらくしたら夫の武文も、一緒にニューヨークに行ってくれると言っていたのに、提案したら「定年したら」と言われてしまいます。そんなときに行ったフリーマーケットで出会った青いスーツケースに一目惚れをし、持ち帰ることにしました。そして、夢だったニューヨークひとり旅へと旅立ちます。

青いスーツケースは「幸運のスーツケース」になる

真美がニューヨークから帰ってきてから、仲良しの三人それぞれにスーツケースを貸すことになります。すると、良いことがたくさん起こる、起こる。そこで「幸運のスーツケース」と呼ばれることになりました。

旅先は世界のあちこち

このスーツケースを中心に、9つの物語が繰り広げられます。香港、ドバイ、パリ、ドイツとたくさんの土地を旅して、それぞれの物語も楽しめます。その土地の空気がたっぷり感じられて、一緒に旅した気分になります。

2018年5月に祥伝社から発売され、2019年の第13回エキナカ書店大賞の大賞受賞に選ばれた作品です。文庫本なので、電車の中や自宅で気軽に旅気分が味わえますよ。

スーツケースの半分はの感想・魅力

「スーツケースの半分は」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の2つ。

①ひとり旅のモヤモヤに共感
②ひとり旅の幸せに共感

読んでいて1番よかったのは、「ひとり旅のモヤモヤと幸せが、わかるー!!!」とすごく共感したところでした。それぞれについて見ていきましょう。

①ひとり旅のモヤモヤに共感

ひとり旅って、寂しいこともあるし、自分との戦いもいっぱいあります。知らない土地で押しつぶされそうになったり、言葉が通じなくて騙されそうになったり、時には差別も受けることも。

だけど、こんな辛いことは人に言ってもつまらないし、聞いた人も嫌な思いをするだろうなと思って、なかなか言いません。人によっては言うかもしれないけれど。笑 だからわたしにとっては、人に言わない内緒の部分。そこもたくさん現れています。

②ひとり旅の幸せに共感

でもその分いっぱいいい事もたくさんあって、ふとした人の優しさにほろり、としそうになることだって経験できます。これも一人で飛び出たから。

その勇気を持てた人だけが味わえるこの「葛藤」がすごく描かれていました。まだ、ひとり旅に出たことがないという人も、きっと擬似体験できると思います。このくらいなら大丈夫そう!と思えたら、あなたもきっと旅に出る事ができるはず。

スーツケースの半分はのまとめ

「スーツケースの半分は」は、ふわりと優しい気分になれます。猛烈に旅に出たくなるわけではないけれど、新しく一歩踏み出したくなる気分です。新しい一歩を踏み出したいときに、ぜひ手に取ってみてください。

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インドを旅した中谷美紀さん。女優の旅行記【今日のセレクト本vol.79】

「インドにひとり旅に行けるかな?」と不安な女子におすすめなのが、38日間かけてインドをひとり旅した中谷美紀さんの旅行記です。

こちらの記事では、中谷美紀さんの「インド旅行記1」をご紹介します。本の内容やあらすじ、感想・魅力をまとめました。

インド旅行記1の内容・あらすじ

「インド旅行記」は、38日間かけてインドを旅した中谷美紀さんの旅行記第1弾です。幻冬社から2006年8月に出版されました。

映画「嫌われ松子の一生」を撮り終わり、精魂疲れ果ててインドに旅立った中谷美紀さんは、チューブのわさびで体内消毒し、ウェットティッシュで隅から隅まで消毒しながらのひとり旅。それでも腹痛を起こしたり、パスポートを盗まれたりとすったもんだの旅行が待っています。

アグラーのタージマハル、ガンジス川で有名なヴァラナスィなど有名どころから、少しマイナーな土地までを網羅しているのが魅力。累計30万部のベストセラーで、第4巻までありそれぞれのタイトルは以下のとおり。

● 1巻 北インド編
● 2巻 南インド編
● 3巻 東・西インド編
● 4巻 写真編

インド旅行記1の感想・魅力

インド旅行記1の感想や魅力をまとめると、以下の4つです。

①女優とは思えない旅行記が面白い
②ヨガの聖地リシュケシュが魅力的
③バックパッカーの旅とはひとあじ違う
④インドの魅力は3年かけてみること

それぞれにてついて、詳しく見ていきましょう。

①女優とは思えない旅行記が面白い

まず1つ目は、女優とは思えない旅行記が面白いこと。あんなに綺麗な人がなぜインド!?と心惹かれたのですが、読んでいると、女優らしい気品さと落ち着き、ちょっとの大胆さを兼ね備えていました。

中谷さんは、わさびは殺菌力があることから、食べた後にはチューブのわさびを少しずつ食べて体内消毒。ちょっとしたことで、足先までウェットティッシュで除菌。舐められないように韓国人のフリをしたりと、地道な努力を続けながら旅をしているのが魅力的でした。

②ヨガの聖地リシュケシュが魅力的

そして2つ目は、ヨガの聖地リシュケシュが魅力的だということ。途中、リシュケシュの「アナンダ・イン・ヒマラヤ」というホテルに滞在しているのですが、読んでいて羨ましくて羨ましくてたまりませんでした。

中谷さんの具合が悪くなると、スタッフみんなで心配してくれるようなホスピタリティ。そして、ヨガ教室のプライベートレッスンも受けているのですが、そのラム先生という素敵なヨガの先生もいて、中谷さんは完全にラム先生を信頼していました。インドのマッサージも気持ちよさそう。

ごはんの記述もとても細かくて、よくこんなに覚えていられるな〜というほど。ベジタリアンを貫いている中谷さんもかっこよくて、大人になってからインド料理の魅力を再確認できるような感覚。私も訪れてみたくなりました。

③バックパッカーの旅とはひとあじ違う

そして3つ目は、バックパッカーの旅とはひとあじ違うこと。大女優さんだけあって、もちろんお金持ちの旅をしています。駅での移動はポーターが荷物を持ってくれ、ひとり旅といっても現地で必ずガイドを雇って、専属ドライバーに連れってってもらいます。

インドにバックパッカーで訪れた私は「これでひとり旅といえるのか」という気持ちでしたが、だんだん「お金を持っているんだからそれでもいいじゃないか!」という気持ちになりました。お金を払っているからこそ、中谷さんはインド人のホスピタリティや優しさに出会える瞬間が増えるのだと感じます。

もちろん下痢になったり、詐欺にあう危険はお金持ちも貧乏旅行も同じだと思うので、そこはインド旅行の注意点です。インド旅行の口コミに「インドに二度と行かない」「最悪」と怖い経験がつづられることがありますが、中谷さんも私もそれは感じなかったのは共通見解!興味がある人は一度トライしてみることをおすすめします。

④インドの魅力は3年かけてみること

最後は、インドの魅力は3年かけてみること。中谷さんはインドのガイド、グプタさんにこう言われます。

インドを全部見るのに3ヶ月。インドを全部知るのに3年かかると言われています(P.206)

南インドと北インドだけでも全然違うのに、インドの魅力って果たしてわかる時が来るのでしょうか!?日本の魅力を知るにしても、30年生きてきてもいまだに「なんて素敵な日本の風景があるんだ!」と感動してしまうことがたくさん会って一体何年かかるんだろうっていうくらいなのに。

インドはもっと混沌としていそうなんですよね!中谷さんはその後3回訪れているようなので続きも読んでみたいです。

インド旅行記1のまとめ

インド旅行記1は、あの大女優中谷美紀さんでもインドをひとり旅しちゃうんだという意外性と、インドの人々の優しさの中でたくましくサバイブする様子が描かれています。インドに行ってみたい女子はぜひ旅気分を味わってみてください。

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江國香織さんの旅ドロップ。旅に出たくなるエッセー集【今日のセレクト本vol.84】

旅に出たくなるときは、旅エッセイがおすすめです。知らない国の空気を感じて、懐かしい気持ちを思い出させてくれます。

こちらの記事では、旅に出たくなるエッセー集の、江國香織さんの「旅ドロップ」をピックアップしました。本の内容や、感想・魅力をご紹介します。

旅ドロップ の内容

「旅ドロップ」はたくさんの場所を旅した江國さんの感じたことをまとめた、37篇のエッセイです。パリ、ロシア、ローマ、アメリカ、大分、富士山、長崎、東京など本当にたくさんの場所を、仕事やプライベートで訪れています。

JR九州の車内誌「Please」で掲載されていたエッセイ

実はこれらのエッセイは、JR九州の車内し「Please(プリーズ)」で2016〜2019年のあいだに掲載されていたものをまとめて、2019年に発売されました。

江國香織さんのエッセイが読めるなんて、なんて贅沢な雑誌なの♡さらに旅をテーマにかかれた「トーマス・クックとドモドッソラ」と3篇の詩を合わせて、本にまとめられています。

旅ドロップの感想・魅力

江國さんのエッセイの魅力をまとめるなら、3つ!

①コーヒーが似合う
②なんでもないことも物語になっちゃう
③旅するときの気持ちを思い出す

それぞれ解説していきます!

①コーヒーが似合う

この本を読むなら、断然コーヒーを淹れてほしいです。(別に淹れなくてもいいのですが笑)まったりした空気感を自分の周りに漂わせたら、そこから本をパラパラ。

ページをめくるたびに違う土地に連れて行ってくれるので、心もふわふわ旅をするような気分になります。もしくは移動中の電車の中もぴったり。まさに移動している空気感が、本から出ている空気感とリンクする気がします。

②なんでもないことも物語になっちゃう

なんでもない一コマでも、江國さんの手にかかれば物語になってしまうすごさを感じてしまいます。たとえば夫との旅行で雨が降ってきたことをつづった「旅先の雨」、シベリアの小さな町で、映画館の館長さんに淹れてもらったという「ロシアの紅茶」の話。

まだまだあるけれど、その2つは2回ずつ読んでしまいました。その場の情景も思い浮かぶし、なにせありありと感情までなぞることができるのです。

③旅するときの気持ちを思い出す

そしてなにより、私たちの中に芽生える小さな感情や葛藤を思い出させてくれるのが、作家さんのすごさだと思っています。たとえばわたしは世界一周に出たとき「もう死ぬかもしれない(もちろん死ぬつもりはないけれど)」という臆病さと戦いながら飛行機に乗りました。

自分は世界一周に旅に出てみたいのに、しばらくの間家族とも彼とも、愛犬とも会えなくなっちゃう。しかもどこかで事故にでもあえば、それ以降会えなくなってしまう。そんなときの気持ちをまさにこれ。

旅が好きで、旅の多い生活をしているくせに根が臆病な私は、旅にでる直前の空港や駅のホームで、あるいは旅先のホテルの部屋で、自分を奮い立たせ、勇気づけるために、いまもときどきこの歌を口ずさむ。
もちろん、旅である以上いずれ帰るのだし、それはわかっているのだが、それでもなお、旅にでるためにはどうしても、いったん家を “捨てる” 必要がある。(P.19〜20)

あー、あの感情を思い出してしまった!名言!という感じでした。

旅ドロップのまとめ

江國香織さんの「旅ドロップ」は、旅に連れてってほしいときにおすすめです。日本に、そして家の中や会社など、いつもの場所にいたとしても、ふわっとどこかにワープできる気持ちが味わえるでしょう。

非日常を味わうのにぴったりなエッセイ。ぜひ味わってみてください。

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人気フォトグラファーのゆるビジネス本「ヨシダナギの拾われる力」【今日の本vol.47】

TBSの「クレイジージャーニー」という番組で有名になったフォトグラファーのヨシダナギさん。そんなナギさんがビジネス本を出しています。

こちらの記事ではヨシダナギさんの「ヨシダナギの拾われる力」をピックアップしました。ナギさんの魅力や本の魅力をご紹介します。

「ヨシダナギの拾われる力」の内容

「ヨシダナギの拾われる力」は、人見知りで誰とでも仲良くなれないヨシダナギさんが、人の力を借りながらゆるりとやり抜く哲学や仕事術がまとめられた一冊です。思わず人が助けたくなってしまう彼女の魅力や、美学、哲学が紹介されています。

孤高のフォトグラファーというイメージがあるヨシダナギさんですが、実は本を読むと真逆の人だということがわかります。ヨシダナギさんファンをはじめ、ゆるく生きていきたい人にもおすすめ。写真集ではありませんが、書籍の評価も高いので、一見の価値ありです。

フォトグラファー・ヨシダナギとは

ここでフォトグラファー・ヨシダナギさんのことを知らない人のために、ヨシダナギさんをご紹介します。ヨシダナギさんはアフリカの少数民族を写真におさめるフォトグラファー。黒い服がトレードマークです。

アフリカの少数民族を中心に撮られた写真は、かっこいいものばかりで、目を奪われてしまいます。

この光の具合や色彩などは、レタッチをして加工をしているそうです。それにしても鮮やかで見入ってしまいますよね!

ヨシダナギさんがどうして有名になったかというと、心の距離を近づけるための「同じ格好作戦」。裸族の人たちの前では堂々と脱いでしまうことで話題になりました!

その距離感のつめ方が、少数民族たちとの心の距離を縮めていって、これだけの作品を撮っています。そんなヨシダナギさんは、本を読んでいるととっても潔い女性だということがわかりました。

ヨシダナギの拾われる力の魅力・感想


ヨシダナギの拾われる力の魅力をまとめると、以下の3つ。

①考え方が斬新
②徹底して自分を貫いている
③はっきり物申す意志の強さがある

ヨシダナギさんの名言の引用とともに、ご紹介していきます。

①考え方が斬新

読んでいて、考え方が斬新というか、人に流されない良さがあります。たとえば幸せに関して。

私にとっての幸せは、「苦なく生きること」。何が自分にとって苦なのかを考え、それを片っ端から排除している

休みの日にはほとんどソファの上から動かず、携帯の収穫ゲームをしているそう。まさかそんなインドア派とは思いもしなかったので意外すぎます。

かすり傷より、爆死したい

これはかっこいいなと思ってしまった言葉。未練タラタラな人は、その好きな相手にきちんと言葉を伝えずに、かすり傷をおったことしかないのかもしれない。という一節があるのですが、まさにそうかもしれないと思ってしまいました。

もっと当たって砕けろ!な勢いで”爆死”する勢いでぶつかっていけば、見事に失恋してもそれはスッキリする結論ってことになりそうです。

②徹底して自分を貫いている

さらに自分を貫いていることを徹底しています。

好きな人としか一緒にいたくない

これだけメディアに出て、明るい性格そうなナギさんですが、実は連絡を取って会う友達はお母さんを入れて3人だけ、という意外性を持っています。それだけ自分の中の「好き・嫌い」、「やりたいこと・やりたくないこと」、「できること・できないこと」がはっきりしているなんて逆に羨ましいです。

わたしは逆に中途半端にいろいろなことができてしまったので、こうして中途半端にいろいろなものに手を出して大成しない口になってしまいました!まだ粘り強く何かを頑張っていきたいなと思います!

「たとえ、娘がフーゾクで、働こうが、AV女優になろうが、お金だけは渡さない」

これはお父さんの言葉だそうです。ヨシダナギさんは14歳の頃(!) からグラビアアイドルとして活動していたそうです。いじめられたことから学校へは不登校、そんな娘にはっきりとした態度を示すお父さんもすごいなと思ってしまいます。

③はっきり物申す意志の強さがある

ナギさんの本を読んでいると、嫌という程ナギさんの考え方が理解できるようになってきます。嫌なことは嫌だし、やりたいことは、とことんやる。蕎麦もハマったら3食ずっと蕎麦。そして食べすぎてアレルギーになったそうです。

子供の頃お腹が減ってダンゴムシを食べてみて、歯に詰まるということがわかったと言っているくらい興味を持ったことにはトライするたち。

そしてなんと、カメラと写真は好きでも嫌いでもない。だから適度な距離感を持って、続けられているのだそう。もう意外すぎてびっくり。ここまではっきりしていると逆にうらやましくなります。

考え方が作品に反映されているかは別として、写真展に行きたい

ナギさんのとてもはっきりとした考え方が、写真に反映されているのかは、謎でした!わたしには情熱を持って彼らと接して、情熱を持って一つの作品として世に出しているように見えてしまいます。(それがあまり見えないのは天才ということ…??)

ナギさんの写真はとても好き。本の中にも何点か写真が出てくるのですが、とても表情が素敵でどれも見入ってしまいます。そしてナギさんも美人で、ファッションセンスがいいからとても参考になります。

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「浄化の島、バリ」浅見帆帆子【今日のセレクト本vol.50】

突然ですが、あなたは「バリ」に行ったことがありますか?海も山も自然をたっぷり味わえるアジアのリゾートとして人気のバリ。神々の島としても有名で、そのエネルギーのオーラをたっぷりと味わうことができる島でもあるそう!

こちらの記事では「引き寄せの法則」でも有名な浅見帆帆子さんが、8日間滞在したバリでのエッセイ「浄化の島、バリ 神々の島、バリでつながる」をご紹介します。内容や魅力をまとめました。

「浄化の島、バリ」の内容

神々の島と呼ばれるインドネシアのバリ島での体験がまとめられたエッセイです。8日間の滞在の初日から濃密な時間を体験していて、まるでガイドブックには載っていないようなバリの魅力、空気感が味わえます。

帆帆子さんは、自分が「浄化」されているのを自然と感じ、本当の自分とつながれる感覚が持てたのだとか。これからバリに行く人、ハッピーな人生を送りたい人、浅見帆帆子さんワールドに浸かりたい人にぴったりでしょう。

著者の浅見帆帆子さん

帆帆子さんは「引き寄せの法則」でも有名な方で、宇宙とつながっているんだそうです。私もその世界についてはちょっとわからないのですが…友達にファンが多いのと、写真や文章から伝わる帆帆子さんのオーラから、きっと見えない世界が見えているんだろうなと感じています。

例えば帆帆子さんの本に書いてあった「周りの反応がイマイチな時は、自分のレベルが下がっている合図」ということ。周りの反応がイマイチというのは、バスの運転手さんが不親切だった、いつもはニコッとしてくれる人が無愛想だったなど、気持ちよくない状態のことです。

そんなときには、掃除をしたり、周りの人に自分から親切にしたりと、自分のレベルをあげてみること必要なのだそうです。実際に実行してすると、本当に周りの人たちから良くされるようになりました!こんな風に、帆帆子さんの宇宙とつながっている法則というのは、少しだけの実践で形になるので驚いています。

浄化の島バリの魅力

浄化の島、バリの魅力は以下の2つ!

①バリのエネルギーを感じられる
②日本とバリの神の違いが知れる

①バリのエネルギーを感じられる

帆帆子さんによると、「バリは神々の島だから、着いた途端に頭が痛くなる」こともよくあるほど、高いエネルギーに満ちている島だそう。帆帆子さんのエッセイは日記みたいに、帆帆子さんの感じたことや考えが書いてあるので変化が伝わってきます。

違和感を感じたり、気持ちい!と感じる様子がありありと。バリに人たちの優しさや魅力、そして神様と自然に繋がっているんだということがよくわかりました。

「バリ時間」というルーズな部分はあるけれど、「時間はたっぷりある」という心の余裕もたっぷりある。ガイドブックには載っていないような魅力もたっぷり伝わってきます♡

②日本とバリの神の違いが知れる

中でも、帆帆子さんが日本の神とバリの神の違いについて感じたことが面白かったので紹介します。

人間に例えるなら、日本の神様は、繊細でまろやかで丁寧な物腰豊かな人。でもルールを間違えたり、不義理をしたり、ご挨拶や行事のしきたりなどを省くとうるさそうな人。(P.99)

日本の神様について考えてみたことはなかったけれど、たしかにどんな些細なことでも見守ってくれているような、そんな雰囲気は感じていました。包み込んでいるような雰囲気です。

一方バリの神様は、粗野な部分も多いけど、しきたりとか順序とか、そういう細かいところで粗相があってもグチャグチャ言わなさそう。細かいことは気にされない。でも繊細な気遣いや微妙な察しのエネルギーはないので、自分でしっかりと摑んでいくしかない

バリの神々は荒々しいみたい(笑)お国も違えば気候も違う。日本は神道だけど、ヒンドゥー教は破壊から生まれる神様。その背景も影響しているのかもしれません。

そんなエネルギーのことを教えてくれる人はなかなかいないから、帆帆子さんの感じていることは、これからバリに向かう私は自分で確かめてみたくてウズウズしてきたことはいうまでもありません!

読んでいるだけで浄化されていく気分

読んでいるうちに憑き物がドバーッと取れて行くみたいに、スッキリしたことも魅力でした。

浄化=運が良くなるに決まっている

そして「掃除をして気持ちいい」という感覚も、帆帆子さんにとっては当たり前のことのようです。

掃除をして運が良くなるなんて、至極当たり前のことだ。自分のいる空間を浄化することで、邪魔していたなにかが取り払われ、その人の本来のエネルギーにふさわしいことが引き寄せられてきたり、からまっていたことの流れが良くなったりする。それを人間の私たちは「ラッキーなことが起こった、新しい変化が起こった、トラブルが解決した」というように感じるだけなのだ。(P.82)

レッツ掃除。レッツ浄化!みんなでハッピーになりましょう。エッセイですが、帆帆子さんの考え方やエッセンスがたっぷりと詰まっているので、少しずつ取り込んでいきたいな、何度も読み返したいなと思ってしまいました!

バリのエネルギーを味わいたくなる一冊

バリ滞在8日間の1日目から、濃厚な時間を味わっている帆帆子さん。ガイドブックには載っていない空気感がたっぷり味わえました。

バリに行くのが楽しみになり、まだまだ知らない世界が知りたくなる一冊です。なかなか外出できない人も、ぜひ外国の空気を味わってみてくださいね。

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大人の旅じたく。旅の準備の悩みを解決するヒントが満載【今日のセレクト本vol.51】

旅行に行くときに必要なのが準備。準備でバタバタしてしまった、という経験はありませんか?私もバックパッカーをしていたほど旅好きなのにも関わらず、パッキングが苦手で…いつも直前にあたふたしていました。それがこの本のおかげで克服しました。旅のヒントがてんこ盛りな、柳沢小実さんの「大人の旅じたく」をご紹介します。旅の準備の前にはこの本があれば大丈夫。荷物を少なく旅したいという人、過不足なくスマートに旅の準備をしたい人、旅をますます充実させたい人におすすめです。

「大人の旅じたく」の内容

著者の柳沢さんは海外旅行歴28年、一人旅歴15年というスペシャリストです。その経験を活かした旅の計画、旅じたく、旅先のかわいいものなど、旅のヒントが盛りだくさんにまとめられた一冊になっています。「旅の支度の仕方」は学校で習う訳でもないし、誰かに相談したくてもどう相談していいかわからないもの。色々なヒントを得られます。

下調べの仕方や航空券の手配のヒントまで

いざ旅に出よう!と思っても、どう手配したら良いのか途方に暮れてしまう人も多いでしょう。初めての一人旅の人も背中を押してもらえそうな、航空券の手配の仕方や、ホテルなども選び方のヒントがまとめられています。

わたしは下調べはほとんどせずに現地に突入する派で、現地の空気を肌で感じたい!と思っていたのですが、柳沢さんは逆みたい。本を読んだり、料理を調べたりすることで現地の空気をもっと味わっているようです。たとえば計画する方法は、手帳のコピーに付箋でプランを立てたり、地図もコピーして書き込んでプランニングしていきます。

旅じたくのメインの旅コーデ

旅での写真に写るから、服は大事なアイテムですよね。でも荷物はできるだけ減らしたい。旅で必要な服も写真でわかりやすく載っているし、そのほかの小物や、バッグの中身まで大公開されています。旅先の気候や、カジュアルな旅なのか、綺麗目な旅なのかに合わせても考えることができます。

海外に住む友人へのお土産

海外に住んでいる友達に会えるのも、旅の楽しみの一つ。そんなときに便利なお土産一覧も載っています。虎屋の「あんこペースト」などは意外でした!

パッキングで役立った4つのポイント

この本を買ってからというもの、旅行の前には必ず読むようにしています(笑)今回は4回目!回を重ねるごとに上手になってきているので、参考にしている4つのポイントをご紹介していきます。

1.ビューティーアイテムが荷物減のカギ

ある日突然「ボトルのまま持っていけば、現地でもいつも通り化粧水が使えて楽じゃん!」と気づいたわたし。それからは大きなボトルも臆せずに持って行くようになりました…が!!よく考えたら荷物が増える原因ですよね。

柳沢さんは極力減らしていて、しかも、見た目もとっても綺麗!小さめのボトルに化粧水や乳液を移し替えたり、シャンプーも小さなものを購入してみると、いつもの1/4ほどのサイズに減らすことができました!ビューティーアイテムは、特に女性にとっては大切なアイテム。必要最低限なものをキープしながら、上手に荷物を減らしている人を参考にするととても良いと思います。

2.ホテルの部屋でゆっくりする

今までホテルは「寝るためのもの」というイメージしかなかったのですが、旅のプロはリラックアイテムまで持って行っているそう。お茶やバスタイムを楽しくするための入浴剤や、音楽がきけるスピーカーまで。荷物を減らすだけでなくて、心地よい空間を作るのも素敵だなと思いました。そこで、今回のバリの旅にはめぐりずむを持って行ってみたら、大正解でした。

3.は少なく、小物多め

旅の服は少なめでOKです。羽織ものや、バッグで色を入れて差し色にしたり、アクセサリーを多めに持っていってつけるだけで服の雰囲気を変える工夫をしていきます。アクセサリーも高いものでなくてよくて、ファストファッションのお店のコットンパールを愛用しているというところがナイスでした。なくなっても諦められる価格帯も大事ですよね。

4.お守りの3万円

旅のお守り(可愛いのがあってびっくり!)や、お守りとして3万円をいつもスーツケースに入れているということも紹介されています。お金は無くなってしまったらなんともならないけれど、お守りのお金があるというだけで、なんとかなるというもの。こういう知恵も役立ちます。人によってパッキングの悩みや、荷物が多くなってしまうポイントはそれぞれあるかと思います。みなさんの悩みに合わせてみると面白いと思います。後半には実際に訪れた場所や、もらって嬉しかったお土産も紹介されているので、旅のワクワクをさらに高めてくれます。

旅じたくができたら、旅の時間も充実!

「大人の旅じたく」では、肩の力を抜いて旅する秘訣がたっぷり詰まった一冊です。服の整理やビューティーアイテムを減らすだけで、グッとスーツケースに余白ができ、快適にな旅になるので不思議です。次の旅が快適で心地よいものになりますように♡文庫化もされたので、ますます読みやすく、持ち運びやすくなっています。

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