ドラマ「つるかめ助産院」の原作小説【今日のセレクト本vol.33】

NHKドラマ「つるかめ助産院」の原作小説は、ほっこり温かい気持ちになれます。十月十日の神秘や、両親への感謝の気持ちが込み上げてくる物語。

こちらの記事では、集英社文庫から出版されている小川糸さんの「つるかめ助産院」をピックアップしました。ネタバレしないあらすじ、魅力・感想、ドラマのキャストをご紹介します。

「つるかめ助産院」のネタバレなしのあらすじ

 

「つるかめ助産院」は夫が失踪した、まりあの物語です。夫の小野寺君が理由なくいきなり消えてしまい、失意のどん底のまりあが、2人で旅行したことのある南の島に、1人で訪れます。

フラフラと歩いていたらつるかめ助産院のつるかめ先生に話しかけられ、その出会いがきっかけで、トントン拍子でまりあも助産院で暮らすことに。なんと、小野寺君との子どもを妊娠していることも知ります!

助産院にはベトナム人のパクチー嬢、エミリー、旅人サミー、長老などあったかい人たちが関わっていて、みんなのおかげでまりあは大切なものに気づいていきます。傷ついていたまりあの心がどんどん溶けていく物語です。

「つるかめ助産院」の魅力・感想

「つるかめ助産院」の魅力は、以下の3つ。

①十月十日の愛しい時間が感じられる
②妊娠期間を想像できる
③親孝行したくなる

詳しくみていきましょう。

①十月十日の愛しい時間が感じられる

全部読み終わってとってもほっこりとした気分になりました。お腹の赤ちゃんを10ヶ月かけて一緒に育てているような、優しい気持ちです。

本の中では妊婦さんのことを「子どもを育む人」と言っているのですが、なんて素敵な言葉なのでしょうか!妊娠期間と出産は、危険も伴うし、生と死が隣り合わせ。お母さんたちの強い気持ちがとても伝わってきました。

私もこんな風にお母さんに思われながら、守られ、愛され生まれたんだなという気持ちが芽生えました。ちなみにたくさんのことを教えてくれるつるかめ先生は、モデルになった助産師さんがいるそうです。

②妊娠期間を想像できる

妊娠したことのない私は「つわりや不便が多くて大変だ」というイメージしかなかったのですが、どうやら違うみたい。赤ちゃんとへその緒で繋がっていて、四六時中一緒にいられるのは妊娠期間だけのようなんですね。

私も愛犬ココとずっと一緒にいられたらと考えたら、こんなに可愛い子と一緒にいられる時間は1秒足りとも無駄にしたくないと思ってしまいそうです。妊娠することは、キャリアが止まってしまうことへの恐怖感しか持てなかった私だけど、変われるかもって思えました。

③親孝行したくなる

まりあも、他のお母さんたちも、みんな必死に赤ちゃんを愛して守って、育てています。私のお母さんもこんな気持ちでいてくれたのかなと思うと、感謝したい気持ちに溢れました!実は想像していた物語と全然違っていて、「読んでおけばよかった」と思った本になりました。

「つるかめ助産院」ドラマのキャスト

ちなみにNHKドラマのキャストも、少しご紹介していきます。

● 小野寺(安西)まりあ:仲里依紗
● 鶴田亀子:余貴美子
● 小野寺達也:溝端淳平
● 小野原タエ(おばぁ):平良とみ
● 天城里見(サミー):中尾明慶

仲里依紗ちゃんと中尾明慶さんが急接近したのもこのドラマ。第2話では有村架純さんが出産するシーンもあります。ドラマは見ていないけれど、最終回には泣いちゃうんだろうな。DVDも出ているので、ご興味ある方は是非。

「つるかめ助産院」のまとめ

つるかめ助産院は、親からの愛情を感じられて、感謝の気持ちを伝えたい!という前向きな決心を持たせてくれる小説でした。これから妊娠・出産を控えている女性や、温かい気持ちになれる小説を探している人におすすめです。

おすすめの関連記事

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol57/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol41/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol23/”]

「卵を買いに」ラトビアに恋した小川糸さんのエッセイ【今日のセレクト本vol.23】

作家の小川糸さんが毎年出版するエッセイは、海外生活や日本での丁寧な暮らしが詰まった魅力あふれるエッセイです。こんな生活したいなと思わず憧れてしまう人も多いはず♡

こちらの記事では、幻冬舎文庫出版の小川糸さんの「卵を買いに」をピックアップしました。内容や本の魅力、感想をご紹介します。

「卵を買いに」の内容

「卵を買いに」は糸さんが毎年出している日記エッセイです。毎年タイトルが違いますが、絵のテイストが似ているのですぐに「あ!今年も出てる!」とわかります。

1月から始まり、12月の年末を迎えるまでの日々が日記のようにまとめられています。1ヶ月に4〜5本くらいのペースで書かれているので、糸さんの仕事の流れや、スケジュール感、そしてこんな国に行っているんだということがわかるんです。

作家さんなのですが、いろいろな国に旅をしています。取材の旅もありますが、夏は避暑を兼ねてベルリンとか。なんともゴージャスかと思いきや、地に足をついた暮らしをされているので、慎ましくて丁寧で憧れてしまいます。

「卵を買いに」の内容の魅力・感想

「卵を買いに」の魅力は以下の2つ。

①ラトビアに恋してしまう
②愛犬「ゆりね」がかわいすぎる

ラトビアのことも知れるし、とくにゆりねがかわいすぎて、胸キュンものです。

①ラトビアに恋してしまう

今回の目玉はラトビア!糸さんは取材で訪れていますが、その歴史的背景に私も驚きました。ソ連占領下にあったとき、ラトビアの人々は伝統衣装も踊りも、国の歌を歌うことすら禁止されていました。

そこで彼らは独立を目指すのですが、その方法が素晴らしいんです。武器を持つのではなく、「歌を歌う」ことで革命を起こし独立を果たします!そして今、伝統的な衣装を着てダンスができることに誇りを持っていてキラキラしているんです。

ちょうど糸さんが訪れたのが5年に1度行われる「歌と踊りの祭典」。地方からラトビアの首都リガに集まった子供達が、それぞれの伝統衣装を着て歌い踊ります。選ばれた1万5千人がステージに立ち、7万人の観客たちが見守る。ソ連からの迫害にも耐え、守ってきた自分たちの伝統が一気に解放される祭典。

考えただけで胸にこみ上げてきます。ラトビアといえばバルト三国の一国ということしか知らなかったけれど、こんな背景があって、自分たちの国に高い誇りを持っているとはしりませんでした。

振り返れば、私自身も日本文化は好きだけど、それを自分が発信して行こうとか、伝統を守るために学ぶということを自主的に行っていない。国を上げて、ラトビアの人々は自国の誇りと伝統を守ろうとしている姿がとても美しく思いました。「歌と踊りの祭典」をぜひ訪れてみたくなりました。

ちなみにこの取材を元に描かれたのが「ミトン」という小説。涙ありの美しい小説です。

愛犬「ゆりね」がかわいすぎる

そしてもう1つ注目はゆりねの成長です。糸さんの愛犬は、表紙にも描かれている白いもふもふのワンコでその名も「ゆりね」。ちょっとずつ大きくなっていく姿や、糸さんがかわいがっていることが伝わってきて会ってもいないのに愛しくなってしまいます。

近所の仲良し犬との交流なんかも描かれていて、なかなか仲良しのわんこ仲間がいない私は影ながら憧れてしまいます。しかもちょうど私は愛犬ココをお留守番させて実家に帰省していた最中。とても会いたくなってしまいました。

「卵を買いに」のまとめ

今回もフィンランド、ベルリン、そして北海道のニセコなど様々な国や地域に赴いている糸さん。でも1番はラトビアでした。なかなか旅したことがない方も多いと思うので、空気感が新鮮に映るはず。味わってみてくださいね。

おすすめの関連記事

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol57/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol41/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol33/”]

「最初の、ひとくち」益田ミリさんの食べ物エッセイ【今日のセレクト本vol.7】

最初の一口って、ドキドキするけれど意外に忘れてしまいますよね。そんな気持ちを思い出させてくれるのが、益田ミリさんのエッセイです。

こちらの記事では幻冬舎から出版されている益田ミリさんの「最初の、ひとくち」をご紹介します。エッセイの内容や、魅力・おすすめな人をまとめました。

「最初の、ひとくち」の内容

「最初のひとくち」は、ミリさんが子供のころから今までに出会った、「初めての味」について綴られたエッセイです。たとえば以下のようは最初の一口が掲載されています。

● とんがりコーン
● コーラ
● フルーチェ
● ハーゲンダッツ
● バイキングでの出来事

読んでいて、「そういえばそうだったかも♡」と懐かしく、心が温かくなるようなものがいっぱいです。ちなみに私は悲しいくらい全然覚えていないものが多く、読みながら、鮮やかに味やその当時の思い出を語るミリさんを「なんて可愛い方なんだろう」と何度も感じてしまいました。

著者の益田ミリさんとは

益田ミリさんは大阪府生まれのイラストレーターです。小説やエッセイ、漫画が人気で「すーちゃんの恋」を始めとしたすーちゃんシリーズは根強い人気。

益田ミリさんの文庫コーナーにはこれでもかというくらい楽しい本がたくさんあって、とくにアラサー女性は「わかるわかる」と共感の嵐です。私の本棚にも益田ミリさんの文庫本がこれでもかというくらい入っていて、おすすめ本が何冊もあります。

「最初の、ひとくち」の魅力

話は戻って、「最初の、ひとくち」の魅力は以下の2つ。

①子供時代の記憶が鮮やか
②ラーマ

詳しくみていきましょう。

①子供時代の記憶が鮮やか

ミリさんの子供時代の記憶はとっても鮮やか!親戚にもらったことや、食べたくて仕方なかったこと、思ったほど美味しくなかったけれど頑張って食べたことなど数々の思い出が登場してきます。

忘れていた気持ちを思い出させてくれたり、すぐに過ぎ去ってしまうような細かいところに心を止めてくれるのが、益田ミリさんの大きな魅力です。

②ラーマ

中でも「ぷっ」と笑ってしまったのが、「ラーマ」のお話。「ラーマ」は1977年に発売されたマーガリンなのですが、この時のCMの「軽い」という表現にみりさんは釘付けになってしまいます。お母さんにおねだりしても、今使っているマーガリンがなくなったらと先送りにされてしまいます。

そんな中、親戚のお家に行くとその「ラーマ」があるということを知り、ご馳走になるんです!そこからが面白かったのでここで終わりにしますが、こういう記憶はきっとみんなの中にもあるんじゃないかなと思います。

「最初の、ひとくち」がおすすめな人

「最初の、ひとくち」がおすすめなのは、以下の人。

● 食べ物が大好き
● 子どもの頃の記憶を思い出したい
● 益田ミリさんワールドが大好き
● ほんわかしたエッセイが好き

益田ミリさんのエッセイは「よっしゃ!頑張ろう!」という本ではなく、心がポッと温かくなるような雰囲気です。日常に幸せを感じたいとき、ちょっと現実逃避をしたいときにぴったりです。

これを読みながら私も「フルーチェ」のことを思い出しました。とても食べたくてスーパーに行く母に買ってきてらいました。しかし、あまり好きなれずに微妙な反応をしてしまい、子供ながらにいたたまれない気持ちになったな…という思い出。

母もあまり好きではなかったようで、それは我が家の笑い話になっています。こういうことをきっかけに出てくる思い出って大切にしたいなと思ってしまいました!ミリさんほどに「最初の、ひとくち」を覚えていないことが少し切なかったけれど、ほんわかあったかい気持ちになりました。

「最初の、ひとくち」のまとめ

 

最初の、ひとくちはミリさんの魅力が詰まったエッセイです。食べものが好きな人はきっと好きなはず。小さな思い出をミリさんと一緒に思い出してみてくださいね。

おすすめの関連記事

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol31/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol53/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol44/”]

ヨガインストラクターの働き方の種類。違いを詳しく解説

ヨガインストラクターの働き方は、正社員からフリーランスまでさまざまです。ただしきちんと検討しておかないと「儲からない」「仕事がない」「辞めたい」と現実に苦労してしまうことも。

そこでこちらの記事では、ヨガインストラクターの働き方の種類について詳しくまとめました。現役インストラクターの管理人がそれぞれの仕事内容や給料、メリット・デメリットをご紹介します。

ヨガインストラクターの働き方・雇用形態

ヨガインストラクターの働き方には、以下の6つのタイプがあります。

①正社員
②派遣
③アルバイト・パート
④フリーランス・業務委託
⑤独立・開業
⑥副業

正社員・派遣・アルバイト・パートは企業やスタジオから雇ってもらう雇用形態ですが、フリーランス・業務委託・独立開業は自分でヨガレッスンを開催することが可能です。副業は自分の本業とのペースに合わせて、バランスよくヨガの仕事ができます。それぞれの働き方について、詳しく見ていきましょう。

①正社員のヨガインストラクター

ヨガインストラクターにも、会社員として正社員で働ける会社があります。求人に募集して合格すれば、ヨガインストラクターとして経験がまったくない人でも採用してもらえることが多いです。

正社員の仕事内容・給料

仕事内容はスタジオレッスンのほかに、受付、掃除、接客、集客、物品販売などスタジオ経営全般。キャリアを重ねると、社員育成や本社勤務、などキャリアパスが広がる会社もあります。レッスン内容は会社でプログラムが決められていることが多いので、自分オリジナルのレッスンをすることは難しいでしょう。

勤務時間は7:00〜23:00などの中で8時間のシフト制で働くことが多く、休みは週2日、月7〜8日程度でしょう。給料は月額17万円〜30万円ほどが一般的です。

正社員のメリット・デメリット

正社員のメリットは給料が安定し、会社の研修があったり、レッスン回数が1日2回以上行うところがほとんどなので、経験を詰めるのが大きいところです。未経験からでも働けるので、「ヨガインストラクターとして独立する自信がない」という人にもぴったり!

一方デメリットは逆にデメリットは勤務時間に振り幅が大きかったり、土日休みではない点、レッスンの他にも物品販売や集客など仕事内容がヨガインストラクターの他にもたくさん求められるところでしょう。ヨガインストラクターをやめたいという正社員の中には、これらのノルマを負担に感じている人が多いです。

②派遣のヨガインストラクター

派遣のヨガインストラクターは、資格認定協会からの紹介や、ヨガインストラクターの派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいます。

派遣の仕事内容・給料

派遣の仕事内容は、派遣会社から紹介されたスタジオでのレッスンや、単発での出張レッスンをすることです。主にレッスンを行うことがメインで、企業ヨガや高齢者向けシニアヨガ、地域センターでのベビーヨガなどさまざまな需要があるので、知識や技術がある人が向いてる人といえます。

派遣のヨガインストラクターは1回1万円〜2万円程度といわれますが、継続レッスンの場合は1レッスン2,000〜3,000円のこともあるようです。ヨガの仕事は飽和状態ともいわれますが、需要も安定しているのでチャンスはあるでしょう。

派遣のメリット・デメリット

派遣のヨガインストラクターのメリットは、単発で仕事ができるので自分のペースでレッスンが担当できることです。フルタイムの勤務や継続の仕事が難しい人も、柔軟に仕事が続けられます。またスキルアップすれば給料アップも見込めます。

デメリットはレッスンフィーの中から派遣会社に手数料が取られてしまうことです。スタジオで直接採用してもらった方が、給料が高くなる場合があります。

③アルバイト・パートのヨガインストラクター

アルバイト・パートのヨガインストラクターは、ヨガスタジオやスポーツクラブでの勤務が多いです。

・収入:時給900〜1,200円ほど
勤務時間:
・休み:職場による
・仕事内容:受付、接客、掃除、物品販売など
・働くには:面接などを受ける
・経験:未経験でもOK

アルバイト・パートの仕事内容・給料

アルバイト・パートの仕事内容は、レッスンを行うこともありますが、受付、接客、掃除、物品販売などを担当します。未経験でもOKの場合が多いので、積極的に応募してみましょう。

勤務時間は7:00〜23:00などの営業時間内でのシフト制です。収入は地域や企業にもよりますが、時給900〜1,200円ほどで一般的なアルバイトの時給と大きな差はありません。

アルバイト・パートのメリット・デメリット

アルバイト・パートのメリットは、受付としてもヨガスタジオやスポーツクラブに長時間いることになるので、インストラクター達の動き方やお客さまの様子を観察でき、将来のための勉強になること。インストラクターをしながら、給料も安定させたい人はちょうどいいでしょう。

ただし「受付から始めてゆくゆくはスタジオでインストラクターをさせてもらえる」という話で入社しても、なかなかレッスンを持たせてもらえない事例もあるようです。受付は受付、インストラクターはインストラクターという線引きがあることもあるので、早くデビューしたい場合には、オーディションでヨガインストラクターの座を掴むことをおすすめします。

④フリーランス・業務委託

ヨガインストラクターの働き方としてよくイメージされるのは、この形態。ヨガスタジオやスポーツジムなどで業務契約をして、1レッスンごとに収入をもらえる雇用形態です。

フリーランス・業務委託の仕事内容・給料

フリーランス・業務委託の仕事内容は、レッスンを行うこと、掃除や接客です。自由な場合と、スタジオの指定レッスンがある場合があります。収入は1レッスン2,000円〜5,000円ほど。

フリーランス・業務委託のメリット・デメリット

フリーランスのメリットは、自由度が高いことです。いろいろなスタジオで経験が積めたり、休みも自由に取ることができます。海ヨガや山ヨガ、企業ヨガなど、自主開催のレッスンも含めれば希望通りの働き方や収入を得ることも可能です。

デメリットは、働かなければ収入が0円になってしまうこと。体調不良でレッスンをお休みしてしまうと場合はもちろんフィーも0円です。また、移動もつきもので、スタジオやスポーツジムへの移動の交通費も自己負担で、時間がかかる場合も仕方がありません。

⑤独立・開業するヨガインストラクター

独立・開業して自分のスタジオを経営することもできます。スタジオが大きくなれば、ヨガインストラクターを雇用する立場になります。

・収入:経営次第
・勤務時間:自由
・休み:自由
・仕事内容:スタジオレッスン、掃除、接客、物品販売、経営、集客などスタジオ経営全般
・レッスン内容:自由
・経験:経験があったほうが有利

独立・開業の仕事内容・給料

独立開業した場合は、スタジオレッスンだけでなく、掃除、接客、物品販売、経営、集客などスタジオ経営全般を行わなければいけません。ビジネススキルも求められます。

ただし勤務時間も休日も自由になるので、希望通りの働き方が可能です。給料は経営次第ですが、年収300万円以上の人が多く、成功すれば年収1,000万円以上も夢ではありません。

独立・開業のメリット・デメリット

スタジオをオープンすると、自分らしいヨガスタジオを作ることができます。正社員、フリーランスは人の作ったスタジオでレッスンをする形なので、オリジナリティが活かされるのがスタジオ経営!そして、レッスンフィーもそのまま収入になるので、スタジオ経費を抜いてもプラスになるだけの生徒数を確保できた場合には、収入が期待できるでしょう。

一方デメリットは、初期費用がかかること、スタジオ経営の経営全般の仕事も付随するというところです。レッスンだけに集中しているわけにはいかないので、経営者としての手腕や技量が試されます。スタジオ経営がうまくいけば、あなたの収入も右肩上がりですが、なかなか経営がうまくいかなかった場合には、収入にも反映されてしまうリスクがつきものです。

⑥副業のヨガインストラクター

最後は副業のヨガインストラクターをご紹介します。正社員としてほかの仕事をしながら、副業で週1〜2回のレッスンを担当する働き方も可能です。

副業の仕事内容・給料

副業のヨガインストラクターは、レッスンが主な仕事内容です。スタジオで業務委託の場合は、レッスン前後の清掃や接客が含まれる場合がありますし、自主開催のレッスンでは集客も必要になります。給料は1レッスン2,000円〜4,000円程度が相場です。

副業のメリット・デメリット

副業のメリットは、ほかの仕事をしているのでヨガインストラクターの仕事の収入が高くなくても働けることです。ヨガインストラクターとして1本で生きていける自信がついてから、本業を辞めるのもリスク回避につながります。

デメリットは週1〜2回のレッスンでは、スキルアップが遅れてしまうことです。やはり週に何本もレッスンをした方が、どんどん指導力もヨガのスキルもアップします。本業が忙しくなるとヨガの仕事もしづらくなってしまう可能性もあるかもしれません。

ヨガインストラクターの働き方のまとめ

ヨガインストラクターの働き方はさまざまで、収入や働きたい時間帯など、ライフスタイルに合わせた働くことが可能です。メリット・デメリットを比較して検討してみてくださいね。あなたらしい働き方を見つけて、ヨガインストラクターとして楽しく働きましょう!

おすすめの関連記事

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/yogainstructor-kyuryou/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/yogainstructor-hatarakikata/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/yoga-audition1/”]

仕事や会社に疲れたら読みたい「3時のアッコちゃん」【今日のセレクト本vol.27】

仕事や会社に疲れてしまうとき、ありますよね。そんな時は働く女性が元気になる本を読みましょう。

こちらの記事では、柚木麻子さんの小説「3時のアッコちゃん」をご紹介します。ドラマ化されたのでご存知の人もいるかもしれません!ネタバレしないあらすじや、感想をまとめました。

3時のアッコちゃんのあらすじ

3時のアッコちゃんは、「アッコちゃん」シリーズの第2弾で、文庫化されています。ちなみに第1弾は「ランチのアッコちゃん」、第3弾の続編は「幹事のアッコちゃん」です。

3時のアッコちゃんのアッコちゃんは、高潮物産の契約社員として働く澤田三智子の元上司。会社が倒産し、2人とも新しい仕事をはじめました。偶然出会ったアッコさんに、三智子は「新しい職場での会議に悩んでいる」と打ち明けます。

すると起業して「東京ポトフ&スムージー」というサービスを開始していたアッコさんは、三智子に強引な提案をします。

そうだわ。いいこと思いついた!週明けから五日間、あなたの会社に通い、会議にアフタヌーンティーを用意するわ。本場イギリス仕込みのお給仕をしてあげる

と。強引に押し切られ、お願いすることになってしまいます。その条件というのは

毎日必ず三時に会議のメンバーを集めるのよ。会議室を押さえておいて。毎回三十分でいいわ

毎日30分の会議を1週間、5日間続けていくことで効率的に話し合いができるというのです。アッコさんのお給仕してくれる本場仕込みのアフタヌーンティーは、こちらまで顔がほころんでしまいます。紅茶もお菓子も手がかかっていてとっても美味しそうです。スコーンやサンドイッチ、アールグレイなど香り高い様子が描かれています。

最初は時間ぴったりに来なかったメンバーも、お茶とお菓子を楽しみに前のめりに集まるようになりました。真面目にかしこまって話し合わなくても自然と会話が弾むので、会議も言いたいことを言えるようになって来ました。この続きはまた本で・・・♡

3時のアッコちゃんの感想・魅力

アッコちゃんの魅力は、以下の2つ。

● 喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらない
● 元気になれる

詳しく見ていきましょう。

喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらない

まず1つ目は、喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらないということ。アッコさんの潔さや強さはとっても素敵で「喝を入れてくれる、こんな先輩いたらいいのに!」と何度も思いました。

私は今のところ、怒ってくれる先輩が見当たりません。これってすごく悲しいですよね。だからこそ、下の子には自分がその存在になりたいと思い、喝を入れる後輩は2人できました。

愛情をかけて怒っていた分(もちろん人一倍褒めました)、すごく懐いてくれて、悩みも包み隠さず話してくれるので嬉しい限りです。いつか私も、そんな人生の先輩を見つけたい!私の夢のひとつです!

元気になれる

「3時のアッコさん」は短編4話の本で、アッコさんは前半2話、後半はまたちょっと違うシチュエーションのお話です。まさに、働く女性に元気をくれる本でした!

就活生から社会人1年目、そしてベテラン社員の方までいろんな立場の方が楽しめるのではないかと思います。「サプリメント小説」と呼ばれているそうです。ピッタリ!文庫本でここまで元気がもらえるのはとってもお得に感じます。

ランチのアッコちゃんのドラマキャスト

ちなみに三時のアッコちゃんの1つ前の「ランチのアッコちゃん」は、2015年5月からNHKのBSプレミアムで放送されていました。ドラマのキャストもご紹介します。

澤田三智子 → 蓮佛美沙子
黒川敦子 → 戸田菜穂
井川芳夫 → 田山涼成
原田ちひろ → 野呂佳代
清水公子 → 堀内敬子
山川部長 → 鶴見辰吾
笹山隆一郎 → 成田凌

動画で見られるのもドキドキワクワクしそうですね。

3時のアッコちゃんのまとめ

新しい会社や配属先ではドキドキする人も多く、ストレスを感じやすくなります。仕事に疲れてしまった時に、ビジネス本ではないライトな小説で元気が出るのは素敵な手段だと思います。

アッコさんから元気をもらって、明日からの毎日も楽しく乗り切りましょう。

おすすめの関連記事

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol28/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol37/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/aromabath/”]

人気フォトグラファーのゆるビジネス本「ヨシダナギの拾われる力」【今日の本vol.47】

TBSの「クレイジージャーニー」という番組で有名になったフォトグラファーのヨシダナギさん。そんなナギさんがビジネス本を出しています。

こちらの記事ではヨシダナギさんの「ヨシダナギの拾われる力」をピックアップしました。ナギさんの魅力や本の魅力をご紹介します。

「ヨシダナギの拾われる力」の内容

「ヨシダナギの拾われる力」は、人見知りで誰とでも仲良くなれないヨシダナギさんが、人の力を借りながらゆるりとやり抜く哲学や仕事術がまとめられた一冊です。思わず人が助けたくなってしまう彼女の魅力や、美学、哲学が紹介されています。

孤高のフォトグラファーというイメージがあるヨシダナギさんですが、実は本を読むと真逆の人だということがわかります。ヨシダナギさんファンをはじめ、ゆるく生きていきたい人にもおすすめ。写真集ではありませんが、書籍の評価も高いので、一見の価値ありです。

フォトグラファー・ヨシダナギとは

ここでフォトグラファー・ヨシダナギさんのことを知らない人のために、ヨシダナギさんをご紹介します。ヨシダナギさんはアフリカの少数民族を写真におさめるフォトグラファー。黒い服がトレードマークです。

アフリカの少数民族を中心に撮られた写真は、かっこいいものばかりで、目を奪われてしまいます。

この光の具合や色彩などは、レタッチをして加工をしているそうです。それにしても鮮やかで見入ってしまいますよね!

ヨシダナギさんがどうして有名になったかというと、心の距離を近づけるための「同じ格好作戦」。裸族の人たちの前では堂々と脱いでしまうことで話題になりました!

その距離感のつめ方が、少数民族たちとの心の距離を縮めていって、これだけの作品を撮っています。そんなヨシダナギさんは、本を読んでいるととっても潔い女性だということがわかりました。

ヨシダナギの拾われる力の魅力・感想


ヨシダナギの拾われる力の魅力をまとめると、以下の3つ。

①考え方が斬新
②徹底して自分を貫いている
③はっきり物申す意志の強さがある

ヨシダナギさんの名言の引用とともに、ご紹介していきます。

①考え方が斬新

読んでいて、考え方が斬新というか、人に流されない良さがあります。たとえば幸せに関して。

私にとっての幸せは、「苦なく生きること」。何が自分にとって苦なのかを考え、それを片っ端から排除している

休みの日にはほとんどソファの上から動かず、携帯の収穫ゲームをしているそう。まさかそんなインドア派とは思いもしなかったので意外すぎます。

かすり傷より、爆死したい

これはかっこいいなと思ってしまった言葉。未練タラタラな人は、その好きな相手にきちんと言葉を伝えずに、かすり傷をおったことしかないのかもしれない。という一節があるのですが、まさにそうかもしれないと思ってしまいました。

もっと当たって砕けろ!な勢いで”爆死”する勢いでぶつかっていけば、見事に失恋してもそれはスッキリする結論ってことになりそうです。

②徹底して自分を貫いている

さらに自分を貫いていることを徹底しています。

好きな人としか一緒にいたくない

これだけメディアに出て、明るい性格そうなナギさんですが、実は連絡を取って会う友達はお母さんを入れて3人だけ、という意外性を持っています。それだけ自分の中の「好き・嫌い」、「やりたいこと・やりたくないこと」、「できること・できないこと」がはっきりしているなんて逆に羨ましいです。

わたしは逆に中途半端にいろいろなことができてしまったので、こうして中途半端にいろいろなものに手を出して大成しない口になってしまいました!まだ粘り強く何かを頑張っていきたいなと思います!

「たとえ、娘がフーゾクで、働こうが、AV女優になろうが、お金だけは渡さない」

これはお父さんの言葉だそうです。ヨシダナギさんは14歳の頃(!) からグラビアアイドルとして活動していたそうです。いじめられたことから学校へは不登校、そんな娘にはっきりとした態度を示すお父さんもすごいなと思ってしまいます。

③はっきり物申す意志の強さがある

ナギさんの本を読んでいると、嫌という程ナギさんの考え方が理解できるようになってきます。嫌なことは嫌だし、やりたいことは、とことんやる。蕎麦もハマったら3食ずっと蕎麦。そして食べすぎてアレルギーになったそうです。

子供の頃お腹が減ってダンゴムシを食べてみて、歯に詰まるということがわかったと言っているくらい興味を持ったことにはトライするたち。

そしてなんと、カメラと写真は好きでも嫌いでもない。だから適度な距離感を持って、続けられているのだそう。もう意外すぎてびっくり。ここまではっきりしていると逆にうらやましくなります。

考え方が作品に反映されているかは別として、写真展に行きたい

ナギさんのとてもはっきりとした考え方が、写真に反映されているのかは、謎でした!わたしには情熱を持って彼らと接して、情熱を持って一つの作品として世に出しているように見えてしまいます。(それがあまり見えないのは天才ということ…??)

ナギさんの写真はとても好き。本の中にも何点か写真が出てくるのですが、とても表情が素敵でどれも見入ってしまいます。そしてナギさんも美人で、ファッションセンスがいいからとても参考になります。

おすすめの関連記事

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol79/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol51/”]

[clink url=”http://mitikusa-magazine.com/bookvol50/”]

今日の一冊『あなたの感じることは絶対ただしい』vol.21

イライラしたり、モヤモヤして感情に振り回されて疲れてしまった女子はいませんか?感情の起伏が激しい女子は、自分自身も疲れてしまって大変です。こちらの記事では、揺らぎやすい女性の感情との上手な付き合い方を教えてくれる上原愛加さんの「あなたの感じることは絶対ただしい」をご紹介します。

あなたの感じることは絶対正しいの内容

「あなたの感じることは絶対正しい」は、変わりやすい女性の感情の仕組みを理解できる本です。「女心は秋の空」という言葉があるように「いえーい!」と上機嫌だったと思ったら、次の瞬間「ムスー」とふくれっ面だったり、女性の感情はコロコロ変わります。

でもこれには理由があって、上原さんによると女性の感情は「自然による働きかけ」なんです。しかも自然が私たち女性に働きかけてくるのには理由がありました。その理由についてはぜひ本を読み進めてもらって「なるほどー!」という感じを味わっていただきたいので、省略しますが、誰でも理解できるようになっています。

あなたの感じることは絶対正しいの魅力

こちらの魅力をまとめると以下の2つ。

①イライラしてもまっ、いっかと思える
②幸せになる方法がわかる

①イライラしてもまっ、いっかと思える

イライラしても、モヤモヤしても、悲しいことがあっても「それって私のためのものなんだ。まっいっか!」と思えるようになるはずです。しかもその感情は、自分で守ってあげることが大切。

「自分が悪いから」ではなくて、「自分自身を守る」ことに徹します。その方法がこちら。

「感情」を守りつづける方法
①責めない(イライラしているんだね)
②いたわる(シチュー作ってあげるね)
③かばう(だってそれ以上擦り減ったらかわいそうだろ!)
④ときに甘やかす(今日は2杯食べてもいいよ)

てなかんじ。本の中ではねずみくんがイラスト付きで説明しながら話が進んでいくのでとっても可愛くてわかりやすいです。

②幸せになる方法がわかる

そして幸せになる方法がわかるのも魅力の1つです。「あるべき場所」ということが多用されるのですが、これは「幸せ〜♡」と感じることができるところのこと。幸せになるためにできることは、本の中で解説してくれますがとっても簡単。いろんな本で「直感を信じる」ということを言っているけれど、そのアプローチ法が違うだけということがわかったので、直感がよくわからないという女性にもおすすめです。

あなたの感じることは絶対ただしいのまとめ

あなたの感じることは絶対ただしいを友達からプレゼントしてもらい、3回読んだようやく意味が腑に落ちました。幸せになる方法が簡単で、素敵な本のひとつでとてもお気に入りです。たくさんの女性が幸せな毎日を過ごせますように♡

 

上記は2014年5月27日発売ですが、最新刊のアナザーストーリー版も発売されています。

おすすめの関連記事

女性がもう少し楽に生きるための方法について知りたい人は、小説・知恵・ヨガのくらしについての本がおすすめです。この3つは読んでいて心地よいので、読書の時間すら癒されるはずです。

>大人女子の恋愛小説。ぬるま湯女子会、38度【今日のセレクト本vol.26】

>幸せになるための服部みれいさんの102の知恵!なにかいいこと【今日の本vol.8】

>毎日心地いい!いつでもどこでもヨーガな暮らし【今日のセレクト本vol.24】

前進する日もしない日も大人を楽しめる!益田ミリさんエッセイ【今日の本vol.31】

大人になったからこそ楽しめることってありますよね。私も高級レストランでディナーをしたり、有名ホテルで宿泊をした時に「大人になったなぁ」と感じたものです。だけどまだまだできなことも多いし、感情的になってしまうこともある。

「私だけじゃないよね?」と確かめたくなる時にはぜひ手にとってほしい益田ミリさんの「前進する日もしない日も」です。本の感想や魅力をご紹介します。

前進する日もしない日もの内容

前進する日もしない日もは、幻冬社文庫から出版されている益田ミリさんのエッセイ。益田ミリさんは「すーちゃんの恋」「僕の姉ちゃん」など漫画やエッセイで知られる作家さんです。

アラフォー女性の日常のエッセイ

こちらのエッセイは、30代後半〜40歳を迎える日々が描かれています。私は31歳なので、「これからこんな素敵な日々が待っているのか!」とウキウキしてしまう部分と、「まだまだ私と変わらないことを感じてしまうんだな」という共感が湧いてしまいます。

たとえば、私は先日良かれと思って「もっとものを捨てた方が良いよ!」とあれこれ親に言ったことがありました。でも、長いこと過ごしてきた時間や習慣が生んだ結果なのだから「あんなこと言わなきゃ良かったんじゃないかな」とあとで後悔してしまいました。

ミリさんも同じようなことを経験していたんですよね。「みんなそうなのか」と思うとホッとする部分と、「誰でもしちゃうのかな」と気恥ずかしくなる部分があります。親を大切にしたいな、という気持ちもそっと後押ししてくれます。

前進する日もしない日もの魅力・感想

魅力はこちらの3つ。

①肩の力が抜けている
②ときたま名言が入っている
③大人の遊び方が知れる

それぞれについて詳しくご紹介します。

①肩の力が抜けている

ミリさんのエッセイは、肩の力が抜けた感じが最高です。散歩していた時に感じたことや、ふとした日常に幸せを感じたり、電話の応対相手の対応に疑問を感じたり。やり過ごしてしまうようなことも丁寧に、だれかを傷づけるような言葉を使わずに綴ってくれるから安心して読むことができます。

②ときたま名言が入っている

ミリさんの日常は肩の力が抜けた様子なのですが、時々名言が入っているのでドキリとします。(時々、というのは失礼?笑)

完璧に幸福な一日が人生に何回あるのかは知らないけれど、今日はその一回に入るのかなぁ。

私はしみじみと「今日が幸福な一日だな」と感じたことはなかったかもしれません。こんな時ミリさんの立ち止まって感じる感性が素敵で、すごいなといつも感じてしまいます。

③大人の遊び方が知れる

ミリさんは仲の良いお友達とちょっとしたご褒美旅行に出かけているようなのですが、その中の1つが魅力的でした!それが、愛知の犬山市のリトルワールドで、女友達ととことん各国の衣装を着まくる「変身ツアー」というもの。

衣装を着るのが1回300〜500円かかりますが、ミリさんたちは10回くらい着替えたそうです!これは大人だからなせる技。リトルワールドは聞いたことがあったけれど、こんな使い方ができるとは!な発見でした♡

今のままでも良いと思える自分になる

ミリさんの日々を読んでいると、このままの自分でも良いんだな!という気持ちになれます。だって、感じるのは人それぞれだけど、それを楽しめば良いんだと思えるから。

それが大人の楽しみ方なんだなと思います。嫌なものは嫌、良いものは良い、そんな姿勢を学ぶことができます♡

益田ミリさんのブログ

ちなみに本のタイトルと同じ「前進する日もしない日も」という益田ミリさんのブログが、幻冬社plusで綴られています。日々のアレコレをもっと身近で感じられるかもしれません。

CHECK

おすすめの関連記事

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/book-masudamiri/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/bookvol55/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/bookvol53/”]

「浄化の島、バリ」浅見帆帆子【今日のセレクト本vol.50】

突然ですが、あなたは「バリ」に行ったことがありますか?海も山も自然をたっぷり味わえるアジアのリゾートとして人気のバリ。神々の島としても有名で、そのエネルギーのオーラをたっぷりと味わうことができる島でもあるそう!

こちらの記事では「引き寄せの法則」でも有名な浅見帆帆子さんが、8日間滞在したバリでのエッセイ「浄化の島、バリ 神々の島、バリでつながる」をご紹介します。内容や魅力をまとめました。

「浄化の島、バリ」の内容

神々の島と呼ばれるインドネシアのバリ島での体験がまとめられたエッセイです。8日間の滞在の初日から濃密な時間を体験していて、まるでガイドブックには載っていないようなバリの魅力、空気感が味わえます。

帆帆子さんは、自分が「浄化」されているのを自然と感じ、本当の自分とつながれる感覚が持てたのだとか。これからバリに行く人、ハッピーな人生を送りたい人、浅見帆帆子さんワールドに浸かりたい人にぴったりでしょう。

著者の浅見帆帆子さん

帆帆子さんは「引き寄せの法則」でも有名な方で、宇宙とつながっているんだそうです。私もその世界についてはちょっとわからないのですが…友達にファンが多いのと、写真や文章から伝わる帆帆子さんのオーラから、きっと見えない世界が見えているんだろうなと感じています。

例えば帆帆子さんの本に書いてあった「周りの反応がイマイチな時は、自分のレベルが下がっている合図」ということ。周りの反応がイマイチというのは、バスの運転手さんが不親切だった、いつもはニコッとしてくれる人が無愛想だったなど、気持ちよくない状態のことです。

そんなときには、掃除をしたり、周りの人に自分から親切にしたりと、自分のレベルをあげてみること必要なのだそうです。実際に実行してすると、本当に周りの人たちから良くされるようになりました!こんな風に、帆帆子さんの宇宙とつながっている法則というのは、少しだけの実践で形になるので驚いています。

浄化の島バリの魅力

浄化の島、バリの魅力は以下の2つ!

①バリのエネルギーを感じられる
②日本とバリの神の違いが知れる

①バリのエネルギーを感じられる

帆帆子さんによると、「バリは神々の島だから、着いた途端に頭が痛くなる」こともよくあるほど、高いエネルギーに満ちている島だそう。帆帆子さんのエッセイは日記みたいに、帆帆子さんの感じたことや考えが書いてあるので変化が伝わってきます。

違和感を感じたり、気持ちい!と感じる様子がありありと。バリに人たちの優しさや魅力、そして神様と自然に繋がっているんだということがよくわかりました。

「バリ時間」というルーズな部分はあるけれど、「時間はたっぷりある」という心の余裕もたっぷりある。ガイドブックには載っていないような魅力もたっぷり伝わってきます♡

②日本とバリの神の違いが知れる

中でも、帆帆子さんが日本の神とバリの神の違いについて感じたことが面白かったので紹介します。

人間に例えるなら、日本の神様は、繊細でまろやかで丁寧な物腰豊かな人。でもルールを間違えたり、不義理をしたり、ご挨拶や行事のしきたりなどを省くとうるさそうな人。(P.99)

日本の神様について考えてみたことはなかったけれど、たしかにどんな些細なことでも見守ってくれているような、そんな雰囲気は感じていました。包み込んでいるような雰囲気です。

一方バリの神様は、粗野な部分も多いけど、しきたりとか順序とか、そういう細かいところで粗相があってもグチャグチャ言わなさそう。細かいことは気にされない。でも繊細な気遣いや微妙な察しのエネルギーはないので、自分でしっかりと摑んでいくしかない

バリの神々は荒々しいみたい(笑)お国も違えば気候も違う。日本は神道だけど、ヒンドゥー教は破壊から生まれる神様。その背景も影響しているのかもしれません。

そんなエネルギーのことを教えてくれる人はなかなかいないから、帆帆子さんの感じていることは、これからバリに向かう私は自分で確かめてみたくてウズウズしてきたことはいうまでもありません!

読んでいるだけで浄化されていく気分

読んでいるうちに憑き物がドバーッと取れて行くみたいに、スッキリしたことも魅力でした。

浄化=運が良くなるに決まっている

そして「掃除をして気持ちいい」という感覚も、帆帆子さんにとっては当たり前のことのようです。

掃除をして運が良くなるなんて、至極当たり前のことだ。自分のいる空間を浄化することで、邪魔していたなにかが取り払われ、その人の本来のエネルギーにふさわしいことが引き寄せられてきたり、からまっていたことの流れが良くなったりする。それを人間の私たちは「ラッキーなことが起こった、新しい変化が起こった、トラブルが解決した」というように感じるだけなのだ。(P.82)

レッツ掃除。レッツ浄化!みんなでハッピーになりましょう。エッセイですが、帆帆子さんの考え方やエッセンスがたっぷりと詰まっているので、少しずつ取り込んでいきたいな、何度も読み返したいなと思ってしまいました!

バリのエネルギーを味わいたくなる一冊

バリ滞在8日間の1日目から、濃厚な時間を味わっている帆帆子さん。ガイドブックには載っていない空気感がたっぷり味わえました。

バリに行くのが楽しみになり、まだまだ知らない世界が知りたくなる一冊です。なかなか外出できない人も、ぜひ外国の空気を味わってみてくださいね。

おすすめの関連記事

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/bookvol51/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/bookvol84_tabidrop/”]

[clink url=”https://mitikusa-magazine.com/bookvol79/”]

クリスマスに読みたくなる「羊男のクリスマス」【今日のセレクト本vol.40】

クリスマスの時期が近づくと読みたくなるのが「羊男のクリスマス」です。1989年に村上春樹さん文・佐々木マキさん・絵で、講談社から出版されています。設定が不思議世界なのですが、最後には心がほっこり温まるような物語。癒されたい人、ちょっと不思議な本を読みたい人、村上春樹さん好きな人も読みいやすい絵本です。バレないあらすじや羊男(ひつじおとこ)とはをまとめました。

「羊男のクリスマス」のあらすじ

ドーナツ屋さんで働く羊男は、音楽の才能があるということで、聖羊上人様をお慰めするためのクリスマスソングを作曲するように依頼されます。それなのに、ちっとも作曲が進まない!アパートの大家さんに注意されてピアノが弾けないからです。そこで羊博士から、昨年のクリスマスイブに、穴のあいたドーナツを食べた呪いだということを知ります。そこで、呪いを解くために秘密の穴に降りていく・・・という物語。

羊男とは

羊男はイラストから分かるように羊の形をした生き物。羊なのか、人間なのかはわかりません。とくに羊男である意味は説明されていないので、解釈は人それぞれで大丈夫でしょう。一生懸命なのでついつい応援したくなります。ちなみにこの羊男、同じ村上春樹さん文・佐々木マキさん絵の「ふしぎな図書館」にも出てきます。

 

キャラクターはなんだか違うような気がするのですが、見た目は同じ。そして「ダンスダンスダンス」という小説にも羊男が出てくるようです。

羊男のクリスマスの魅力

羊男のクリスマスの魅力は以下の3つ。

①大人になると忘れてしまうファンタジーな世界
②ドーナツが食べたくて仕方がなくなる
③クリスマスにプレゼントしたくなる本

摩訶不思議な世界に引き込まれてしまいました。それぞれについて詳しくご紹介します。

①大人になると忘れているファンタジーな世界

まず羊男という設定も謎、落ちていく穴で出会う人(?)たちも謎でした。こういうファンタジーって大人になるとどうも忘れてしまいがちです。頭をもっと柔らかく、想像力豊かにしていきたいものだと感じました。セリフもいちいち考えさせられるし、そして村上春樹さんの世界観がとにかく広いので、ちょっと騙されたり、がっかりしたり、羊男と一緒に冒険するような気持ちになりました。

②ドーナツが食べたくて仕方がなくなる

ドーナツって普段食べないのですが、ドーナツがやたらと出てくるのでドーナツを食べたくなりました。読んだ人は思わず共感しちゃうと思いますが、中でもシナモンドーナツと、ねじりドーナツは外せません!本と一緒に食べ物も食べたくなる話って個人的にすごく思い出に残る気がします。

③クリスマスにプレゼントしたい本に決定!

こちらの本はクリスマスになるとよくインスタグラムにpostされているのを見ます。今回読んでその理由がよくわかりました!まずかわいい。そして、子供から大人まで楽しめるような本になっています。子供ができたらプレゼントしたいし、大人同士のクリスマスプレゼント交換にもこの本をプレゼントしたらオシャレだなと思いました!うん、ぜひ今年のクリスマスにはそうしよう!

何度でも読みたくなる楽しい本

ドーナツを買いたくなるのはもちろん、思い出も一緒に積み重ねていきたくなるような気持ちになりました。子供が生まれたら読み聞かせる、とか、大人になっていく自分の思い出とともに積み重ねていく、とか。

ドーナツと一緒に、この本をクリスマスには楽しみたいと思います。また素敵な本を紹介しますので、お楽しみに♡

おすすめの関連記事

村上春樹さんの本や、文学的な世界に入りたくなったときに読みたくなる本を紹介します。こちらの記事も参考にしてみてください。

>色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年|あらすじと読書感想文【今日の本vol.72】

>小鳥「リボン」の愛がつまった本、つばさのおくりもの【今日のセレクト本vol.57】

>ゴッホの魅力がかる小説!たゆたえども沈まず【今日のセレクト本vol.17】