ももこの21世紀日記。まる子愛が深まるさくらももこさんエッセイ【今日の本vol.74】
「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」の作者としておなじみの、さくらももこさん。そんなさくらももこさんのエッセイは、まるでちびまる子ちゃんの世界でした。
こちらの記事では、さくらももこさんのエッセイ「ももこの21世紀日記」を特集しました。本のあらすじや内容、感想、魅力をご紹介します。子どもも大人も楽しめる一冊です。
ももこの21世紀日記の内容・あらすじ
「ももこの21世紀日記」は、ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんの2008年のエッセイです。さくらももこさんの携帯サイト「ももこの近況」に掲載されたものをまとめられた一冊です。(今はさくらももこオフィシャルブログのようです)
現在も更新されていて、1ページから2ページほどに、日々の様子が綴られています。小さい子でも読めるようにか、文字の大きさが大きく、行間もあいていて、ルビも振ってあります。
時事ネタ、ニュースのこと、災害、ワールドカップ、M-1などにもよく触れられているので、その時代のことを思い出しながら読めます。
挿絵もしてあるんだけど、とにかくかわいいエッセイです♡
ももこの21世紀日記の感想・魅力
「ももこの21世紀日記」読んでいて、ももこさんはまる子そのものだということが判明しました!魅力は以下の3つです。
①ももこさんはまる子そのもの!
②息子さんがいる
③ゆるい世界観を作ってくれている
詳しく見ていきましょう。
①ももこさんはまる子そのもの!
1つ目は、ももこさんがまる子そのものだったこと。考え方もゆるいし、ゲームをやるために、仕事を前倒しにしちゃうお茶目なところもそっくりです。
②息子さんがいる
そして2つ目は、息子さんがいたこと。子供がいて当然といえば、当然なのですが驚きました。2008年当時の息子さんは14歳、そしてももこさんは43歳。
まる子ちゃんだけを見ていると、一体何歳の人が書いていて、どんな生活を送っているかなんて想像しなかったから驚いてしまいました。そして、たまちゃんという実在の友達もいたことにもびっくり。
あとは、「さくらプロダクション」という会社を持っていたことにも驚き。日本を代表する漫画を書いているお方だから、自分の事務所があるのも当然なのですが、こういうことにも気づかないあたり、わたしってまだまだお子様だなぁと思ってしまいました。
だからと言って、ももこさんはゆるーく楽しそうに、自由に生きています。好きなことをするって本当に楽しそうで、素敵!ももこさんの生活を垣間見て、ますます、まるちゃんが好きになりました。
③ゆるい世界観を作ってくれている
一貫してゆるい世界だったのですが、あとがきで少し変わりました。世界情勢を心配するような発言をしているんです。
あ、ももこさんって、みんなに読みやすいようにこうしてゆるい世界観を作ってくれているけれど、本当は結構難しいことも考えてしまうような人なんじゃないか、って思っちゃいました。あとがきにもこう書いてあります。
私の仕事は、こんな時代でも少しは愉快な事を、皆様にお届けする事です。(P.130 あとがきより)
ももこの21世紀日記
エッセイを読んで、ますます、まるちゃんとさくらもももこさんが好きになりました。大人になってから「なんて素敵な世界観なんだ!!」と感動してアニメを見ながら泣きそうになってしまい、それからここ数年ちびまる子ちゃんが大好きです。
もっとまるちゃんの世界を好きになりたい人はぜひどうぞ。