面白エッセイ!貴様いつまで女子でいるつもりだ問題【今日のセレクト本vol.14】
ついつい自分たちのことを「女子」と言ってしまいがちな女性におすすめなのが、ジェーン・スーさんのエッセイです。
こちらの記事では、ジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を特集しました。ネタバレしないあらすじや目次、文庫本の感想や魅力をご紹介します。
目次
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 のあらすじ
「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」は、ジェーン・スーさんのエッセイです。目次を抜粋すると以下の感じ。
● 女子会には二種類あってだな
● ていねいな暮らしオブセッション
● 私はオバさんになったが森高はどうだ
● 東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒
● 母を早くに亡くすということ
● とあるゲームの攻略法
など。女にまつわる「気になる!」という話題をピックアップして、バッサリ意見を述べてくれます。あらすじというよりも、それぞれのエッセイの中で完結しているのでとても読みやすい一冊です。
サブタイトルは「女は生涯、いち女子であるーが、ハッと気付けばいま何歳!?」。ついつい読みたくなってしまいますよね。
著者のジェーン・スーさんは日本人
ちなみに著者のジェーン・スーさんは、日本人です。1973年東京生まれ、東京育ちの方です。しかも肩書きが「未婚のプロ」。突き抜けていてかっこよさすら感じます。
作詞家やコラムニスト、TBSラジオのパーソナリティなど幅広く活躍されています。私はこの本で初めて出会ったのですが、頭脳明晰でよほど仕事ができる方なんだろうなという印象でした♡女性としてかっこいい。(こういうと逆に「けっ」と言われそうです笑)
ほかにも「これでもいいのだ」などエッセイを多数出版しています。
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題の感想・魅力
「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」の感想・魅力をまとめると、以下の3つ。
①タイトル通り中身も攻めている
②勉強になる話題も豊富
③感情の整理をしてくれる
それぞれについて、見ていきましょう。
①タイトル通り中身も攻めている
だなんてタイトルもなかなか攻めている内容だと思いますが、本の中身もなかなか攻めていました。「女子問題」「結婚」「恋愛」「 BBA(ババア)」「家族」「仕事」など、面白いけれど痛快にバッサリ意見を言ってくれるところが気持ちいいです。
②勉強になる話題も豊富
そして勉強になる話題も豊富でした。スーさんみたいなエッセイストはもともと独立して仕事をしているのかと思いきや、彼女は3つ会社で働いた経験をお持ちだそうです。会社での処世術も載っていて、「ふむふむ!」と大きくうなずきながら読んでしまいました。
女子をこき下ろすようなエッセイはよくありますが(それもそれでとっても面白い)、スーさんは家族の問題など身近に感じられることも多く、勉強になるものもたくさんありました。今私は30代ですが、40代になってからまた読んでみたいです。
③感情の整理をしてくれる
3つ目は感情の整理をしてくれること。解説で三浦しをんさんが「まさにその通り!」と言いたくなることをおっしゃっていました。
自分では言語化できずモヤモヤしていたことを、明晰な文章で解きほぐしてくれる
そうなんです、この本。「あ、今までこういうことを思っていたけどうまく表現できていなかった!」と気づくことがたくさんありました。自分の感情が整理できずに困っている人、周りからとやかくいわれてうるさいなと思っている人にもおすすめです。
自分自身の感情に気づいてあげることができて、足りなさにも気づくことができました。あと10年でもっと成長したいという元気をもらえました!
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題のまとめ
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題は、30代以降の女性にぴったりな一冊です。エッセイなのでジェーン・スーさんの意見としてみてみるもよし、代弁者として共感するもよし。楽しみ方は人それぞれですが納得してしまうはず。