大人女子の恋愛小説。ぬるま湯女子会、38度【今日のセレクト本vol.26】
最近よく耳にするのが「30代やアラサーの女たちが「女子」というのはイタイよね」というもの。イタイと感じますか?痛くないですか?セーフですか?自分がアラサーだから気になっちゃう。
そこで血らの記事では、南綾子さんの「ぬるま湯女子会、38度(ときどきちょっと熱い)」を特集しました。婚活や恋愛でうまくいかない大人の恋愛小説のあらすじや魅力、感想をご紹介します。
ぬるま湯女子会、38度のあらすじ
「ぬるま湯女子会、38度(ときどきちょっと熱い)」は、婚活パーティで出会って意気投合した4人の女子たちのストーリーです。当時メーコ (33)、カワイ(31)、サモさん(28)、成田屋(36)と年齢も仕事もバラバラ。
婚活市場で戦う同志みたいに、男の失敗談にアドバイスをしあって、絆を深めていく5年が描かれています。敗北しすぎて良い男に出会える気がしなかったり、もう一生孤独に生きていかなきゃいけないのかと思ったり、そんな傷を癒しあう女子会です。
ぬるま湯女子会、38度の感想・魅力
「ぬるま湯女子会、38度」の感想や魅力をまとめると、以下の2つ。
①大人の友達がうらやましくなる♡
②アラサーについて考えられる
それぞれについて解説します。
①大人の友達がうらやましくなる♡
まず1つ目は、大人の友達がうらやましくなること。大人になってからの友達って考え方も似てたりするから良いよね、と清々しい気持ちになるんです。
ちくわの磯辺揚げが好きだからって、ひたすら食べまくる「ちくわの磯辺揚げ同好会」を作ったりと、もう自由。こんなことあるような、ないような気もするけれど、仕事とお金があるから成り立つ自由さも感じます。
②アラサーについて考えられる
2つ目は、アラサー女子について考えさせられること。たとえば小説の中で、29歳の後輩が出てきてこうおっしゃいました。
わたし、もう今年で三十だし、この年で女子とか言ってたらイタイですよねー
20代にこんなことを言われたら、30代はどう振る舞えば良いのでしょうか!もはや謎。
本にも出てきたんだけど、「結婚している人としていない人の溝」みたいなものができちゃうところが20代後半くらいからありました。結婚している子は、「早く結婚しなよ」と結婚を押し付けてくる感があってすごく嫌だった。
30代になると、ほとんどの子は子供がいるから今度は子どもを勧めてくる。「早く作らないの?」と。女子って大変だー。そんなリアルなことも描かれているので、思わず共感してしまいました。
まさにアラサー女性という人も、ちょっと将来を見てみたい20代の人も考えさせられる状況が多いはず。そしてアラサー女子の取り扱い方を知りたいお姉様や、男性陣も勉強になるかもしれません。
ぬるま湯女子会、38度のまとめ
昔は30代なんて、落ち着いてきて、世の中もわかってきて、結構な大人だと思っていましたが、大人になるどころか、年だけ食ってまだまだ迷える人生だったのでした!自分でも実感するし、まさにこちらの小説でも共感してしまいます。
みんなで協力しながら、人生楽しく生きていきたいなと願わずにはいられません♡