アロマでダニ対策!虫除けスプレーで簡単に防虫する方法
高温多湿の梅雨や夏は、ダニが発生しやすい時期です。アレルギーの原因にもなるダニ刺されに悩まされる前に、ダニ駆除していきたいですよね。
なるべく身体に優しい防虫対策をしたい…という人にオススメなのが「虫除けに効果的なアロマオイル」です。こちらの記事ではダニ対策におすすめの精油、簡単な手作りスプレーの作り方と虫除け方法をご紹介します。
ダニの防虫にアロマが効果的
ダニの防虫には、天然の植物から抽出されたアロマオイルが効果的です。植物自身が虫から身を守るために、虫が嫌がる臭いを発する植物からできたアロマオイルは、虫を寄せ付けない忌避(きひ)効果を発揮してくれます。
実際に公益社団法人 アロマ環境協会が行った実験では、シャーレの中にダニのエサと精油をスプレーしたろ紙を起き、1万匹のダニがどれだけ近づくかという実感が行われました。
すると見事、シトロネラ、ペパーミント、ユーカリ、ゼラニウム、レモングラス、ユズの精油をスプレーした場合に、ダニの侵入しづらかったという結果が現れています。つまりダニが苦手な香りのするアロマオイルを衣類や押入れ、ベッドなどに使うと、ダニが近づかなくなるのです。
ただし殺虫剤のように虫を殺す効果はありませんので、あくまで「近づけない作用」のためのダニよけハーブと覚えておきましょう。子どもやペットのいる家庭でも、安心して使えるのがメリットです。
ダニの防虫に効果のあるアロマ
ここからは、ダニの防虫に効果があるアロマをご紹介していきます。先ほどの実験結果にも出てきましたが、ダニの忌避効果があるアロマは以下の10種類です。
◎ シトロネラ
◎ ゼラニウム
◎ ペパーミント
◎ ユーカリ
◎ レモングラス
◎ レモン
◎ ラベンダー
◎ ティーツリー
◎ ヒノキ
◎ ユズ
1つだけ使っても効果的ですが、2〜3種類使うことで相乗効果も高まります。それぞれについて、簡単にみていきましょう。
1. シトロネラ
シトロネラは、柑橘系のような爽やかなハーブの香りが特徴。シトロネラはダニが嫌うシトロネラール、シトロネロール、ゲラニオール、シトラール、 リナロールという成分が合わせて60%ほど配合されているので、ダニの忌避効果が十分期待できます。蚊やノミよけにも効果的で、アロマテラピー的には気分をリフレッシュしてくれます。
2. ゼラニウム
ゼラニウムは花の甘い香りが特徴のアロマです。ダニが嫌う成分のシトロネロール、リナロール、ゲラニオールが、合計約70%も配合されているので忌避効果が期待できます。ゼラニウムはローズの香りがする女性に人気の香りで、生理痛や更年期の症状を緩和してくれたりと女性に嬉しい作用をもたらしてくれます。
3. ペパーミント・ハッカ
ペパーミントはダニが嫌いな臭いをもつアロマです。スーッとした清涼感があるので、ダニ・ゴキブリよけだけではなく、お掃除にも活躍するアロマ。ちなみにハッカは、ミントの和名で、ハッカ油も同じような効果が期待できます。
香りが強いのでラベンダーやゼラニウムの甘い香りとブレンドすると使いやすく、相乗効果が高まります。ややこしいですが、ゴキブリよけなら「スペアミント」「クローブ」もおすすめです。
>アロマオイルでゴキブリ対策。おすすめ精油と虫除けスプレーする方法
4. ユーカリ
ユーカリは鼻に抜けるようなシャープの香りが特徴、心を元気にしてくれます。アレルギーの原因となるヒョウダニ、ノミ、シラミ対策に活用されていて、空気の浄化にも使われます。比較的リーズナブルなのがメリットですが、香りや刺激が強めなので使用量を少なくしたり、ラベンダーなどとブレンドするのがおすすめです。
5. レモングラス
レモンに似たシトラス系の爽やかな香りが特徴です。ダニよけに効果を発揮するだけでなく、リフレッシュや集中力を高めたいときにおすすめ。私はダイエット系のホットヨガレッスンで必ず、最後にシュシュっとアロマスプレーとして使っています。爽やかな気分にさせてくれる 大好きな香りです。
6. レモン
柑橘系の爽やかな香りが特徴のレモン。ダニが殺されたときに仲間に危険を知らせる臭いの「シトラール」がレモンの香りに似ていることから、ダニの忌避効果が期待できるのです。抗菌・殺菌・消臭作用もあるので掃除にもぴったりでしょう。
7. ラベンダー
ラベンダーは、花の深いリラックスする香りが特徴のアロマです。 ダニの虫除けに効果を発揮するだけでなく、万が一ダニにかまれてしまったときにさっとひと塗りすると、治りが早くなります(今私も塗っています)。直接肌に塗ることができるアロマオイルは少ないので、ラベンダーは持っておいて損はない1本、むしろ迷うならラベンダーが正解です。
8. ティーツリー
ティーツリーは、スーッとする清涼感がある独特の香りです。 オーストラリアにはマダニの駆除にも利用されている、殺ダニ効果があるといわれています。抗菌作用も特徴でダニの餌になるカビの発生を抑えるので、掃除や感染症予防にも効果的です。
9. ヒノキ
日本人にはほっとするリラックスできる香りのヒノキ。殺ダニ効果、ダニの繁殖を予防する効果が期待でき、昔からタンスの木材としても使われてきました。消臭、安眠にも効果を発揮するので、ベッドや枕カバーなどのダニよけにぴったりでしょう。
10. ユズ
柑橘系の爽やかな香りが特徴のゆず。こちらの日本人には馴染み深い香りなので、使いやすいアロマオイルを探している人にはぴったりでしょう。ゆずもダニが嫌がる香りを持っていて、しかも抗菌・殺菌作用が強いのでダニの発生源となる掃除をするのにも効果的。体を温める効果があるので、血流を高めて冷えを改善、くすみの改善にもおすすめです。
簡単!ダニ対策のアロマスプレーの作り方
ここからは、簡単なダニ対策のアロマスプレーの作り方についてご紹介します。アロマスプレーを作っておけば、シーツや枕カバー、カーテン、じゅうたん、ソファなどのファブリックに毎日シュシュっと使えるので便利です。ダニよけのほかに、除菌や殺菌、消臭効果も期待できます。
材料
● 50mlスプレーボトル
● 精製水(水道水でもOK)
● 無水エタノール
● 好みのアロマオイル
スプレーボトルはアロマオイルを使うので、ガラス容器がおすすめです。無水エタノールは薬局で購入できますが、最近は手に入りにくいので消毒用エタノールでもOK。好みのアロマオイルは1本でも、いくつかブレンドしてもお好みでどうぞ。
アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノールを40ml入れる(ざっくりでOK)
②アロマオイルを20〜40滴入れてよく混ぜる
③精製水を10ml入れて、よく混ぜて完成
完成したアロマスプレーは、ダニがきになる場所によく混ぜてからスプレーして使います。満遍なくスプレーしたら、ダニの動きが抑制した30分後くらいに掃除機をかけ、さらにアロマスプレーを吹きかけておくと効果的です。
なるべく冷蔵庫で保存して、1ヶ月ほどで使い切るのがおすすめです。肌には直接つかないようにすること、精油によっては色がついてしまう場合があるので、目立ちにくいところで試してから使うようにしましょう。
手作りする時間がない人は・・・
アロマスプレーを作る時間がない人は、キッチンペーパーか市販の自然派アイテムもおすすめです。
キッチンペーパーにアロマを垂らす
キッチンペーパーに直にアロマオイルを数滴垂らし、ベッドマットとシーツの間に入れ込む方法もあります。色がついてしまう場合もあるので、目立ちにくいところで確認してから行ってくださいね。
市販の自然派アイテム
もっと手軽にアロマのダニ対策をしたい人は、市販の自然派アイテムもおすすめです。中でも人気なのが、エコデジャパンのエコロジーグッズ。
植物生まれの防虫剤でゴキブリ用の台所スプレー、置き型タイプ、バイバイジェットなど種類も豊富に揃っています。植物成分のみで防虫をするので、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して使えると口コミでも評判です。
アロマでダニを防虫するときのポイント
最後に、アロマでダニ対策するときのポイントをまとめました。ダニは気管支喘息やアレルギーの原因となり、なんとぜんそくもちの人の、なんと61%がダニが原因だったというテスト結果も出ています!ダニの特徴と気をつけるポイントを押さえて、効率的にダニ対策をしていきましょう。
ダニが発生しやすい時期・場所
ダニは温度20度〜30度、湿度75%〜85%くらいの高温多湿で発生しやすくなります。しかも大好きなのは人のフケや垢。布団、毛布、枕、ソファ、椅子、畳、絨毯、マットレスなどに発生しやすくなるので、重点的に清潔にしておきましょう。
ダニ対策のポイント5つ
ダニ対策のポイントは、以下の5つです。
◎ シーツや枕カバーはこまめに洗って交換する
◎ 布団は日光に当てて乾燥させる
◎ アロマスプレーを使って部屋をこまめに掃除する
◎ 室内の風通しをよくする
◎ ダニが増える梅雨前にダニ対策をすると効果的
ダニ対策をする基本は、掃除です。シーツなどはこまめに洗って、なるべく湿気を避けて乾燥させましょう。アロマスプレーを使ってこまめに掃除をして忌避効果を高め、清潔な環境を心がけましょう。できれば梅雨前に重点的に掃除ができるとパーフェクトです!
アロマでダニ対策のまとめ
ダニが嫌う香りを持つアロマを使えば、簡単にダニ対策をすることができます。しかもダニよけと同時に除菌や消臭、空気を浄化、気分のリフレッシュができるのもアロマの魅力。
ダニは高温多湿で人間のフケや垢がある場所に発生しやすいので、こまめに掃除して清潔にすることが何よりも大切です。香りの力を上手に活用して、心地よい暮らしを実現してくださいね!