弁当屋さんのおもてなし第3弾!ほっこり肉じゃがと母の味【今日のセレクト本vol.76】
料理が作りたくないときに頼りになるのがお弁当屋さん。この記事ではそんな弁当屋さんが舞台の小説、喜多みどりさんの「弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味」をまとめました。
あらすじや感想、魅力を紹介するので本選びの参考にしてみてください。最近漫画にコミカライズされて注目されている小説です。
目次
弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味のあらすじ
「弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味」は、札幌の路地裏にある、美味しいお弁当屋「くま弁」が舞台です。くま弁の料理人・ユウくんと付き合うことになった千春や、常連さんを中心にした物語の第3弾。
今回は、「願いを叶える魔法のお弁当」と噂を聞いてやってきたお客さん、アイドルになった黒川の娘・茜ちゃん、千春のお母さんなど新しい登場人物も現れます。ユウくんは色々な人の思いを汲み取って、毎度美味しそうなお弁当を作ってくれます。
弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがの感想・魅力
「弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味」の感想や魅力をまとめると、以下の3つです。
①千春とゆうくんが素敵
②じーんと泣いてしまうシーンあり
③母のレシピを習いたくなる
①千春とゆうくんが素敵
今回は、付き合って3、4ヶ月の千春との恋模様も描かれます。付き合ってからしばらく経つというのに、まだお互い敬語というマイペースな2人ですが、2人らしくて素敵です。
②じーんと泣いてしまうシーンあり
最後に千春のお母さんが出てくるのですが、じーんとしてしまう場面もあり、泣いてしまいました!!!お母さんっていいなぁ、優しいなぁと愛情を感じてしまいます。
しかしながら、うちの母はそんなに素直な人じゃないので、わたしの母が同じようなシチュエーションでもこうならないだろうな・・・と苦笑いでした。
③母のレシピを習いたくなる
読んでいて、母のレシピを習いたくなることも魅力でした。実はお母さんの味を習ったことがないことに気づいてしまいました。千春はどうやらお母さんから肉じゃがのレシピを教えてもらっていたようなのですが、わたしはないなー。
「醤油はちょっとだけ、ツーって入れるだけだよ」と言ったような適当な教え方しかしてもらえなかったので、一人暮らしを始めてから、自力で料理を覚えました。もちろん母の味は舌で覚えているので、「こんな感じな気がする」と再現しています。
おわりに
弁当屋さんのおもてなしは、ほっこりしたおすすめの小説です。こちらは3冊目ですが、2020年10月現在で第7弾まで出版されています。食べることが好きな人や、優しい小説が読みたい人は手にとってみてください。
弁当屋さんのおもてなしシリーズ
最後に、弁当屋さんのおもてなしシリーズをざっとご紹介します。
第1弾|ほかほかごはんと北海鮭かま
2017年5月発売の第1弾。札幌に転勤したばかりの千春とユウくんがくま弁で出会います。
第2弾|海薫るホッケフライと思い出ソース
2017年10月に出版された第2弾は、ユウくんに近づきたいのにお客さまの関係から抜け出せない千春ちゃんが描かれています。
第4弾|甘やかおせちと年越しの願い
2018年11月に出版された第4弾では、くま弁で常連客が集まる大晦日の忘年会が舞台です。千春はユウくんとの将来に少し不安を感じています。
第5弾|まかないちらしと春待ちの君
2019年5月に発売された第5弾は、千春が転職してユウくんと一緒に暮らすか、遠距離恋愛をするかで悩みます。悩む千春にユウくんがお弁当でメッセージを送ります(きゅん)
第6弾|夢に続くコロッケサンド
2019年11月に発売された第6弾では、千春が将来について考えます。2人の将来がありありと描かれてとてもリアルな物語です。
第7弾|しあわせ宅配篇
最新刊の第7弾は、2020年8月に発売されました。今回の主人公は失業中の雪緒ちゃん。配達のアルバイトとしてくま弁で働き始め、お客さまやくま弁の魅力に気づきます。