前進する日もしない日も大人を楽しめる!益田ミリさんエッセイ【今日の本vol.31】

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BOOK

大人になったからこそ楽しめることってありますよね。私も高級レストランでディナーをしたり、有名ホテルで宿泊をした時に「大人になったなぁ」と感じたものです。だけどまだまだできなことも多いし、感情的になってしまうこともある。

「私だけじゃないよね?」と確かめたくなる時にはぜひ手にとってほしい益田ミリさんの「前進する日もしない日も」です。本の感想や魅力をご紹介します。

前進する日もしない日もの内容

前進する日もしない日もは、幻冬社文庫から出版されている益田ミリさんのエッセイ。益田ミリさんは「すーちゃんの恋」「僕の姉ちゃん」など漫画やエッセイで知られる作家さんです。

アラフォー女性の日常のエッセイ

こちらのエッセイは、30代後半〜40歳を迎える日々が描かれています。私は31歳なので、「これからこんな素敵な日々が待っているのか!」とウキウキしてしまう部分と、「まだまだ私と変わらないことを感じてしまうんだな」という共感が湧いてしまいます。

たとえば、私は先日良かれと思って「もっとものを捨てた方が良いよ!」とあれこれ親に言ったことがありました。でも、長いこと過ごしてきた時間や習慣が生んだ結果なのだから「あんなこと言わなきゃ良かったんじゃないかな」とあとで後悔してしまいました。

ミリさんも同じようなことを経験していたんですよね。「みんなそうなのか」と思うとホッとする部分と、「誰でもしちゃうのかな」と気恥ずかしくなる部分があります。親を大切にしたいな、という気持ちもそっと後押ししてくれます。

前進する日もしない日もの魅力・感想

本の画像

魅力はこちらの3つ。

①肩の力が抜けている
②ときたま名言が入っている
③大人の遊び方が知れる

それぞれについて詳しくご紹介します。

①肩の力が抜けている

ミリさんのエッセイは、肩の力が抜けた感じが最高です。散歩していた時に感じたことや、ふとした日常に幸せを感じたり、電話の応対相手の対応に疑問を感じたり。やり過ごしてしまうようなことも丁寧に、だれかを傷づけるような言葉を使わずに綴ってくれるから安心して読むことができます。

②ときたま名言が入っている

ミリさんの日常は肩の力が抜けた様子なのですが、時々名言が入っているのでドキリとします。(時々、というのは失礼?笑)

完璧に幸福な一日が人生に何回あるのかは知らないけれど、今日はその一回に入るのかなぁ。

私はしみじみと「今日が幸福な一日だな」と感じたことはなかったかもしれません。こんな時ミリさんの立ち止まって感じる感性が素敵で、すごいなといつも感じてしまいます。

③大人の遊び方が知れる

ミリさんは仲の良いお友達とちょっとしたご褒美旅行に出かけているようなのですが、その中の1つが魅力的でした!それが、愛知の犬山市のリトルワールドで、女友達ととことん各国の衣装を着まくる「変身ツアー」というもの。

衣装を着るのが1回300〜500円かかりますが、ミリさんたちは10回くらい着替えたそうです!これは大人だからなせる技。リトルワールドは聞いたことがあったけれど、こんな使い方ができるとは!な発見でした♡

今のままでも良いと思える自分になる

ミリさんの日々を読んでいると、このままの自分でも良いんだな!という気持ちになれます。だって、感じるのは人それぞれだけど、それを楽しめば良いんだと思えるから。

それが大人の楽しみ方なんだなと思います。嫌なものは嫌、良いものは良い、そんな姿勢を学ぶことができます♡

益田ミリさんのブログ

ちなみに本のタイトルと同じ「前進する日もしない日も」という益田ミリさんのブログが、幻冬社plusで綴られています。日々のアレコレをもっと身近で感じられるかもしれません。

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管理人のみさとです。フリーランスのヨガインストラクターでライターをしているアラサー。年間150冊ほど本を読む読書好き、20代には女ひとりで世界一周をしました...

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