西の魔女が死んだ。丁寧な暮らしや愛にあふれる小説【今日のセレクト本vol.68】
「魔法が使いたい」「人にはない力が欲しい」と、密かに魔女に憧れている人が多いのでは?魔女修行に近づくための手ほどきを受けられる本を見つけました!
こちらの記事では、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」をご紹介します。ネタバレしない本のあらすじ、読書感想文や名言、2008年に映画化されたキャストをまとめました。
目次
西の魔女が死んだ のあらすじ
「西の魔女が死んだ」は、中学生になったばかりのまいが主人公。クラスのみんなとうまくいかずに学校にいかなくなったことをきっかけに、おばあちゃんのもとで1ヶ月生活することに。
このおばあちゃんが「西の魔女」です。彼女はイギリス出身のイギリス人で、日本人のおじいちゃんと恋に落ちて結婚。おじいちゃんは亡くなりましたが、今でもおじいちゃんへの愛に溢れています。そのおばあちゃんと魔女修行を始めたまいは、近所に住むゲンジさんに心を乱されたり、たくさんのことを学びます。
西の魔女が死んだが梨木香歩さんのデビュー作
ちなみに著者の梨木香歩さんは、「西の魔女が死んだ」がデビュー作。1994年に単行本、2001年に新潮文庫から文庫が出版されています。2008年6月に実写映画化されたことで話題になった小説です。
西の魔女が死んだ の読書感想文・魅力
西の魔女が死んだを読んだ感想や魅力をまとめると、以下の2つ。
①丁寧な暮らしを味わえる
②魔女の修行がわかる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①丁寧な暮らしを味わえる
まずは丁寧な暮らしを味わえることが魅力です。おばあちゃんは庭でハーブを育て、ミントティーにして朝のお茶としていただいたり、虫除けとして庭にまいています。鶏も育てていて、毎朝、産みたての卵で朝食をいただきます。
ラベンダーの上にシーツを干して、ラベンダーの香りをシーツにうつしたり、とても素敵な生活です。丁寧な暮らしを実践しているおばあちゃんは、まいにとっては新しいことの発見ばかりで、こちらも勉強になります。
②魔女の修行がわかる
そして2つ目は、魔女の修行がわかること。ある日の夕食が終わってから、まいはおばあちゃんに尋ねられます。
まいは、魔女って知っていますか
そこから魔女の手ほどきが始まります。呪文を唱えたり、黒魔術的なものではなく、基礎トレーニングとして、精神力を鍛えることから始めます。その方法はいたってシンプル。
まず、早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする
この生活を続けていくと、精神力を鍛えることができます。その精神力というのは、
いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。
まいはそれからというもの、自分で決めて、自分でやり遂げる魔女修行をしていきます。伝えたいことはとてもシンプルで、だけど私たちの心にスッと届くのが魅力です。
西の魔女が死んだ 映画のキャスト
ここからは、西の魔女が死んだの映画のキャストについて、ご紹介します。
まい・・・高橋真悠
おばあちゃん・・・サチ・パーカー
ママ・・・りょう
郵便屋さん・・・高橋克実
ゲンジ・・・木村祐一
予告編を見るだけでも涙が出ちゃいそうな、丁寧な暮らしと、おばあちゃんの愛に満ちた雰囲気が伝わってきます。「西の魔女が死んだ」の映画が気になる人は、Amazonプライムの30日間無料体験で無料で見られます。口コミ評価がかなりいいので、見る価値大でしょう。
西の魔女が死んだ のまとめ
「意志の力を磨く」と言うことは、人生でずーっと使っていける力。まいは多感な時期におばあちゃんと一緒に暮らしたことで、人生における大切なことを学べたんだと思います。何かを大切に思うとき、節目節目に読み返したい大切な本です。