中村航『デビクロくんと恋の魔法』【今日のセレクト本vol.78】
こんにちは、みさと(@mitikusa_tweet)です。
私の中で「純愛」といえば中村航さんです。今回ご紹介する『デビクロくんと恋の魔法』は途中まで話が見えてこなかったのですが…だんだん、ははーん♡と納得の展開!
恋愛小説好きな方、軽めの小説が読みたい気分の方、ぜひ手にとってみてくださいね^^
中村航『デビクロくんと恋の魔法』のあらすじ
書店員として働く山本光。善良な男の子で、元カノには優しすぎて振られました。
でも、彼には秘密があります。
それはデビクロくんの活動。
このデビクロくんというのは、彼の作り出したキャラクターでクロワッサンの耳をした悪魔のようなキャラクター。
自筆のデビクロくんのイラストとメッセージを「デビクロ通信」としてコピーし、街中に配るボム活動を行なっています。
時には自動販売機のお釣りの中へくちゃくちゃに丸めて入れたり、電信柱に貼ったり、ポストへ入れたり、企業の裏紙として使ってもらったり。
彼のボム活動はひっそりと、でも350号を超えるデビクロ通信を配っています。
***
デビクロくんが光だと唯一知っているのは、近所に住む杏奈です。
ある日、光が一目惚れしてしまった恋を応援することになった杏奈。
ここから物語が急展開し始めます…♡
中村航さんの小説は一気読み必須!
中村航さんの本を読んでいると、必ずと言っていいほど一気読みしていきます。
今回はスパートするという感じで、後半にぐわーっと追い込みしていきました。
恋ってどうして、こうも切なくなったり、「あーわかるよー♡」と共感したくなったりしたくなってしまうんでしょう。
初恋なんて覚えてない
私、初恋のことを覚えていないのですが、中には覚えている人もいますよね。
今回の小説の中で、そんな感じのことが出てくる場面があったのですが、なんとも羨ましい気持ちになりました!
そこまで人を思えること、ずーっと気持ちを大事にしている恋があったこと、なんて羨ましいのでしょうか♡
クールなわたしのハートには、なかなかそういう気持ちが芽生えた記憶がなく、ちょっと切なくなります。
最後に:さらっと読めちゃう小説をぜひ
小説には構えて読まなくちゃ!というものもありますが、こちらはさらりと読めてしまう小説。
中のデビクロ通信もいくつか読めてしまうので、一緒にボム活動されているような気持ちになります。
光の気持ちを反映したデビクロ通信は、読みながら「今こんなことを考えているんだ」とわかるし、「こうやって言葉やイラストに反映できるピュアな心と表現力がうらやましい」とさえ感じてしまいます。
こんな人におすすめ
- 中村航ファン
- 恋愛小説が読みたい
- 小説初心者でも楽しめる本を探している
- クリスマスに読みたい本