40代女性のリアルな小説「ご機嫌な彼女たち」【今日のセレクト本vol.10】

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BOOK

こちらの記事では、40代のリアルな現実を読みたくなるときにおすすめな小説をご紹介します。離婚、年下の彼、口を聞いてくれない娘などそれぞれ悩みを抱えている4人のお話。

石井睦美さんの「ご機嫌な彼女たち」をピックアップしました。ネタバレしないあらすじ、内容、本の感想や魅力をご紹介します。

ご機嫌な彼女たちのあらすじ・内容

ご機嫌な彼女たちは、子育ても仕事も頑張るシングルマザー4人のお話です。

年下の恋人がいるスタイリストの万起子、離婚に傷ついた作家の寧、夫を亡くした料理家の崇子、娘が口をきいてくれないスーパーの正社員美香と全員バラバラの境遇。

年もバラバラなのに子育てを通して助け合っている姿はとても素敵でした。

ご機嫌な彼女たちの感想・魅力

パーティー画像

ごきげんな彼女たちを読んで感じた魅力は、以下の3つ。

①朝まで話せる友達が欲しくなる
②子供の視点で新しい気づきがある
③最後泣きそうになる!

それぞれ詳しくみていきましょう。

①朝まで話せる友達が欲しくなる

1つ目の魅力は、朝まで話せる友達が欲しくなること。みんな人には言えない悩みや見栄もあるけれど、そういうことを乗り越えて大人になってから繋がり合えることって憧れてしまいます。朝まで話せる友達ってすごく貴重!

②子供の視点で新しい気づきがある

そして2つ目の魅力は、子供の視点で新しい気づきがあること。大人から見た子供の視点が多いのですが、途中で子供視点で描かれています。

子供は子供で「親に迷惑をかけないように」とか、親に「気づいてもらいたい」という気持ちから行動を起こしているんですよね。今大人になってしまうとそうゆう視点や考え方を忘れてしまうので、とても新鮮に映りました。

大人になってから得た良い「鈍感力」は自己中に陥りやすいのではないかとふと反省。いろんな人の立場から考える大切さを感じました。子育て中のママや、子育てがひと段落した人にもおすすめです。

③最後泣きそうになる!

最後には13年後の話も出てくるのですが、思わず泣きそうになってしまいました。どんな親でも愛に溢れていて、子供を大切に思いたくても思えないときもあるけれど、結局仲良くやっていきたいんだなということを感じてしまいました。

という私はまだ子供がいないので、そんな妄想をしていました。素敵なママ友が欲しい!

時間がなくてとても早く読んでしまったので、今度はもっとじっくりと時間をかけて味わいたいなと思います。子供ができたり、成長したときに、自分の成長具合を確かめながらまた読みたいなと思う本でした。

未来を夢見る人や、仕事を頑張る女性、年代を超えて楽しみたい小説を探している人など、いろんな年齢の女性たちの胸に届く小説だと思います。

ご機嫌な彼女たちのまとめ

ご機嫌な彼女たちは、30代の私にとっては「こんな未来も素敵」と思える未来像を見せてくれました。40代のリアルな生活を垣間見るのにぴったりな一冊です。

 

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misato

管理人のみさとです。フリーランスのヨガインストラクターでライターをしているアラサー。年間150冊ほど本を読む読書好き、20代には女ひとりで世界一周をしました...

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