仕事や会社に疲れたら読みたい「3時のアッコちゃん」【今日のセレクト本vol.27】
仕事や会社に疲れてしまうとき、ありますよね。そんな時は働く女性が元気になる本を読みましょう。
こちらの記事では、柚木麻子さんの小説「3時のアッコちゃん」をご紹介します。ドラマ化されたのでご存知の人もいるかもしれません!ネタバレしないあらすじや、感想をまとめました。
3時のアッコちゃんのあらすじ
3時のアッコちゃんは、「アッコちゃん」シリーズの第2弾で、文庫化されています。ちなみに第1弾は「ランチのアッコちゃん」、第3弾の続編は「幹事のアッコちゃん」です。
3時のアッコちゃんのアッコちゃんは、高潮物産の契約社員として働く澤田三智子の元上司。会社が倒産し、2人とも新しい仕事をはじめました。偶然出会ったアッコさんに、三智子は「新しい職場での会議に悩んでいる」と打ち明けます。
すると起業して「東京ポトフ&スムージー」というサービスを開始していたアッコさんは、三智子に強引な提案をします。
そうだわ。いいこと思いついた!週明けから五日間、あなたの会社に通い、会議にアフタヌーンティーを用意するわ。本場イギリス仕込みのお給仕をしてあげる
と。強引に押し切られ、お願いすることになってしまいます。その条件というのは
毎日必ず三時に会議のメンバーを集めるのよ。会議室を押さえておいて。毎回三十分でいいわ
毎日30分の会議を1週間、5日間続けていくことで効率的に話し合いができるというのです。アッコさんのお給仕してくれる本場仕込みのアフタヌーンティーは、こちらまで顔がほころんでしまいます。紅茶もお菓子も手がかかっていてとっても美味しそうです。スコーンやサンドイッチ、アールグレイなど香り高い様子が描かれています。
最初は時間ぴったりに来なかったメンバーも、お茶とお菓子を楽しみに前のめりに集まるようになりました。真面目にかしこまって話し合わなくても自然と会話が弾むので、会議も言いたいことを言えるようになって来ました。この続きはまた本で・・・♡
3時のアッコちゃんの感想・魅力
アッコちゃんの魅力は、以下の2つ。
● 喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらない
● 元気になれる
詳しく見ていきましょう。
喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらない
まず1つ目は、喝を入れてくれるアッコちゃんがたまらないということ。アッコさんの潔さや強さはとっても素敵で「喝を入れてくれる、こんな先輩いたらいいのに!」と何度も思いました。
私は今のところ、怒ってくれる先輩が見当たりません。これってすごく悲しいですよね。だからこそ、下の子には自分がその存在になりたいと思い、喝を入れる後輩は2人できました。
愛情をかけて怒っていた分(もちろん人一倍褒めました)、すごく懐いてくれて、悩みも包み隠さず話してくれるので嬉しい限りです。いつか私も、そんな人生の先輩を見つけたい!私の夢のひとつです!
元気になれる
「3時のアッコさん」は短編4話の本で、アッコさんは前半2話、後半はまたちょっと違うシチュエーションのお話です。まさに、働く女性に元気をくれる本でした!
就活生から社会人1年目、そしてベテラン社員の方までいろんな立場の方が楽しめるのではないかと思います。「サプリメント小説」と呼ばれているそうです。ピッタリ!文庫本でここまで元気がもらえるのはとってもお得に感じます。
ランチのアッコちゃんのドラマキャスト
ちなみに三時のアッコちゃんの1つ前の「ランチのアッコちゃん」は、2015年5月からNHKのBSプレミアムで放送されていました。ドラマのキャストもご紹介します。
澤田三智子 → 蓮佛美沙子
黒川敦子 → 戸田菜穂
井川芳夫 → 田山涼成
原田ちひろ → 野呂佳代
清水公子 → 堀内敬子
山川部長 → 鶴見辰吾
笹山隆一郎 → 成田凌
動画で見られるのもドキドキワクワクしそうですね。
3時のアッコちゃんのまとめ
新しい会社や配属先ではドキドキする人も多く、ストレスを感じやすくなります。仕事に疲れてしまった時に、ビジネス本ではないライトな小説で元気が出るのは素敵な手段だと思います。
アッコさんから元気をもらって、明日からの毎日も楽しく乗り切りましょう。