益田ミリさんの今日の人生。共感しちゃう漫画エッセイ【今日のセレクト本vol.53】
人生について考えてしまうことありますよね。益田ミリさんの人生は、心が温かくなるようなほっこりが味わえます。
こちらの記事では、ミシマ社から出版されている益田ミリさんの「今日の人生」を特集しました。本のあらすじや感想、試し読みする方法をご紹介します。
目次
今日の人生のあらすじ
「今日の人生」は、益田ミリさんの日常が描かれたマンガエッセイです。「今日の人生」をテーマにたくさんの日常が描かれています。たとえば以下のトピック。
● お父さんとの喧嘩
● 投げてしまった桃について考えるミリさん
● 仕事でインタビューされているときに考えていること
● イケメン編集者にお茶に誘われてウキウキ出かけるミリさん
● 電車に落ちていた太田胃散
など。本当にミリさんの日常が詰まっていて、考え方まで移植されてきそうなくらい、じっくりと味わうことができます。中でも朝から夜までの1日が印象的でした。
朝自転車でパンを買いに行って、身支度をしてから美術館へ。
お茶をしようとしたけれどやっぱりやめて(自由!笑)、ピアノのレッスンへ行き、リュックを買って、コートを買う。
その後、カツ丼とビールを飲みながら、仕事のメールを返信し、彼氏と合流。
作家さんだからか、とっても自由な1日です。なんとも心が豊かになるような毎日が描かれていて、じんわり心が温かくなるような人生が詰まっています。
ちなみに文庫本はまだ発売されていませんが、ミシマ社から新刊で「今日の人生2」が2020年10月10日に刊行予定です。楽しみ。
今日の人生の感想・魅力
今日の人生を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。
①人生に芸術が足りていないことに気づく
②もっと自由な選択をしていいことにハッとする
③心が喜ぶ選択をしたい
それぞれについて見ていきましょう。
①人生に芸術が足りていないことに気づく
ミリさんの先ほどのような1日をみてみると、わたしの日常には芸術が足りていないことに気づきました。ミリさんはよく美術館や展示会に足を運んでいるみたい。
漫画家だからそうなのかもしれませんが、もっと身近に芸術を感じても良いのではないかと思ってしまいました!美術館は自分から進んでここ数年行っていないし、展示会も親と一緒のときに付き添いで寄るくらい。
②もっと自由な選択をしていいことにハッとする
ミリさんの生活を見ていると「なんとなく、一つ一つの選択に我慢しすぎていないか?」ということにハッとさせられます。お父さんと喧嘩をして早めに大阪から東京へと戻ってきたミリさん。
このまま帰るのももやもやしたのか、東京に家があるのに、東京にホテルをとってルームサービスで夕食をとっています。なんと自由な!お金に余裕があるのかもしれないけれど、こういう素敵な選択を私もしたいものです。
それからもう一つ、岐阜市中央図書館がものすごく良いという噂を聞きつけたミリさん。3日間読書三昧するひとり合宿を行いました。無料の図書館に行くために、3日間という時間と交通費と宿泊費を割くあたりが贅沢すぎます。
③心が喜ぶ選択をしたい
そして3つ目は、心が喜ぶ選択をしたいなと思えたこと。今の仕事や環境は、自分が作り出してきたもので、昔に比べてずっと心地が良いし、満足しているつもり。だけど、まだまだ足りないものはある。
だからもっと感謝をしながら、自分の思い描く世界を作っていきたいなと思ったのでした。
今日の人生を試し読みする方法
出版社ミシマ社が運営する「みんなのミシマガジン」というウェブ雑誌に、益田ミリさんの「今日の人生」が連載されています。ページがそのまま掲載されているので、気になる人はチェックしてみてください。とてもかわいいです。
今日の人生のまとめ
今日の人生は漫画なのでスルスルと読みやすく、かみしめながらなんども読みたくなるような味わい深い一冊です。「共感する」「わかる」という女性からの声が多い人気本。ぜひ手に取ってみてください。