原田マハ「フーテンのマハ」小説の裏話が満載の旅エッセイ【今日のセレクト本vol.66】
「たゆたえども沈まず」や「旅屋おかえり」など、泣ける本・アートな本で有名な原田マハさん。小説の裏側がわかる魅力的な旅エッセイもあるんです。
こちらの記事では、原田マハさんの「フーテンのマハ」を特集しました。本のあらすじや内容、感想や魅力をご紹介します。
目次
フーテンのマハのあらすじ、内容
「フーテンのマハ」は、小説家原田マハさんの旅エッセイです。モネやピカソ、ゴッホなどを名だたる画家を題材にした小説を創作する裏側を紹介してくれます。日本や世界各地を巡りながら、食べて買って、一緒に取材している気分にしてくれる一冊です。
ちなみに「フーテンのマハ」とは、「風天の寅さん」からきていて、自称「フーテンのマハ」と名乗るほどの旅好きなのだそう。2018年5月に集英社文庫から発売されています。
フーテンのマハの感想・魅力
「フーテンのマハ」を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つです。
①小説のシーンがよみがえる
②奥深いアート作品の執筆背景が知れる
③原田マハさんのチャーミングさがわかる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①小説のシーンがよみがえる
1つ目は、小説のシーンがよみがえること。エッセイを読んでいると、「きっとこの場所であの本」そして、「この感情はきっとこの本が生まれたんだな〜」と気づいてくるんです。しみじみしてしまうので、原田マハさんファンにはたまりません♡
②奥深いアート作品の執筆背景が知れる
そして2つ目は、奥深いアート作品の執筆背景が知れること。マハさんは、ゴッホやピカソなどを始め、名だたる画家たちを題材にした作品を残していますが、ストーリーの素晴らしさと合わせて、当時の様子や画家について深く勉強できます。
感動して驚くとともに、どうしてこんなに深く研究できるのか謎でもありました。でもそんな疑問も、エッセイの中で「たゆたえども沈まず」の取材の様子を見ていくうちに、裏側を知って納得できた気分になりました。
③原田マハさんのチャーミングさがわかる
そして最後は、原田マハさんのチャーミングさがわかること。とても朗らかで、魅力的な女性に映りました。
40歳を超えてから大学の同級生と始めた女二人旅「ぼよグル」や、一人でふらりと行く旅、画家たちの軌跡を追う取材旅行など、旅の幅も広くて読んでいて次から次へと新しい発見があります。
小説家になった経緯も、読んでいて意外で、なんだかわたしも元気をもらったような気持ちになりました!中でも挿絵が直筆のようで、マハさんの絵心にも驚きでした!人柄が伝わってくるようなチャーミングさにも注目です。
本フーテンのマハのまとめ
裏話を知ったら読みたい本がまた増えてしまいました!マハさん好きにはたまらない一冊です。旅のスタイルは人それぞれ。旅好きな身としては、とても共感する部分が大きかったです。マハさんが好きな人も、旅エッセイとしてもおすすめです。きっともっと原田マハさんの本が読みたくなるはず♡