汗かきを漢方的視点で改善!4つのタイプ別に女性におすすめの多汗症対策
今年こそ、汗かき女性から卒業したいですよね。漢方では多汗症を病気のひとつと捉えて、症状ごとに効果的なアプローチができます。そこでこちらの記事では、汗っかきを改善する漢方の対策情報をまとめました。東洋医学でみるタイプ別に原因とおすすめの改善方法をご紹介します。汗かき用の漢方薬を探している人にもおすすめです。
汗かき改善の前に漢方のタイプチェック
汗かきには、体質ごとにタイプがあります。一口に汗かきといっても、汗をかく原因や、汗をかいたときの症状が異なるためです。まずは汗かきのタイプを薬膳の視点でチェックしてみましょう。当てはまるものが多い項目が、あなたの汗かきタイプです。
【ぐったり汗タイプ】
● 少し動いただけで疲れて汗が出る
● 免疫力が落ちている、風邪をひきやすい
● 冷え性で手足が冷たい
● やる気が出ない
【ほてり汗タイプタイプ】
● ほてる・のぼせる・汗がドバッと出る
● 喉が渇く・ドライアイ
● 寝汗をよくかく
● 心身の不調が気になる
【ベタベタ汗タイプ】
● 汗の臭いが気になる
● 服に黄色い汗染みがつく
● 体臭や便の臭いがする
● むくみやすく体がだる重い
【動悸汗タイプ】
● 緊張したりストレスを感じると汗をかいてしまう
● 動悸がする
● 疲れやすく食欲がない
● 眠りが浅い
同じ汗でもこれだけ特徴が異なります。ここからは、それぞれのタイプごとの汗対策ができる食べ物、運動、漢方をご紹介します。
4つのタイプ別|汗かきを漢方的視点で改善する方法
4つのタイプべつに、汗かきを漢方的な視点で改善する方法について解説します。タイプ別におすすめの食材、運動方法についても解説します。
1.ぐったり汗タイプ
ぐったり汗タイプの場合、エネルギー(気)が不足がちな「気虚(ききょ)」タイプです。疲れやすく、免疫力が低下しているので風邪をひきやすく、やる気もなかなか出ません。すぐ息切れしてしまったり、手足の冷え、食後眠くなるのが特徴です。
おすすめの食べ物
おすすめの食べ物は、エネルギーを補う食材が以下のものがおすすめです。
もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、かぼちゃ、アスパラガス、とうもろこし、うなぎ、えび、さば、牛肉、豚肉、鶏肉、なつめ、もも、ぶどうなど。
胃もたれしやすいので、スープなど柔らかくて、温かく、消化を助ける調理方法がよいでしょう。逆に冷たいもの、脂っぽいもの、生物などは控えた方がいいです。
おすすめの運動
ぐったり汗タイプは激しい運動ではなく、基礎体力をつけるためのストレッチ、ヨガ、ウォーキングなどの運動をしましょう。多汗症の改善トレーニングには入浴が欠かせませんが、「気」が出やすいので、じんわり汗が出てきたところでストップし、長風呂にならないように注意が必要です。
2.ほてり汗タイプ
ほてり汗タイプの人は、体の水分や血が足りない「陰虚(いんきょ)」タイプです。肌が乾燥しやすくほてりやのぼせ、目の乾燥、喉が渇いて冷たい飲み物が欲しくなります。また髪がパサついたり、不眠になりがちことも特徴です。急に汗をかきやすくなった女性は、更年期が影響しているかもしれません。
おすすめの食べ物
ほてり汗タイプにおすすめの食べ物は、以下のとおりです。
豆乳、豆腐、アスパラガス、オクラ、きゅうり、冬瓜、トマト、レンコン、梅、レモン、牛乳、ヨーグルトー、プーアール茶、緑茶など
豆乳や豆腐は、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれています。大豆イソフラボンは、余分な汗を抑える働きもあるのでぜひ積極的に撮りたい食べ物です。逆に避けたいのは、香辛料や薬味野菜、体を温める生姜、えび、鮭などの食材、アルコールです。アルコールはのぼせやすくなるので注意しましょう。
おすすめの運動
ほてり汗タイプは運動しすぎると症状が悪化してしまいます。無理のない範囲でウォーキングをするなど、体に負担がない範囲で行いましょう。急に頭に汗をかくようになった、など脇汗や顔の汗かきが急に始まった人は、全身の汗腺が弱っている可能性があるので、汗をかくことで汗腺の機能を高めるトレーニングは必要です。
おすすめの漢方
ほてりや汗、イライラに悩んでいる人におすすめの漢方が「ノムダス」です。更年期障害の不調や、女性ホルモンで若く見せたい人、PMS(月経前症候群)で悩んでいる人におすすめの和漢植物と乳酸菌が配合されています。多精神性発汗が漢方でよくなったという口コミもありました。
3.ベタベタ汗タイプ
ベタベタ汗タイプは、体に余分な水分が溜まった「水滞(すいたい)」タイプです。むくみやすく、下痢になりやすく、体がだる重い倦怠感が特徴。汗はベタベタして体臭が気になる人もいます。
おすすめの食べ物
ベタベタ汗タイプにおすすめなのは、体の余分な水分を取り除く食材です。
冬瓜、なす、レタス、スイカ、豆類、アスパラガス、きゅうり、昆布、海藻類、烏龍茶、紅茶、コーヒー、緑茶など
逆に避けたいのはベタベタ汗になりやすい肉類、脂っぽいもの、甘いもの、アルコールです。肉類や脂ものは臭いの原因にもなります。冷たいものを食べたり水分をとりすぎたり、暴飲暴食、たくさんアルコールを摂取すると余分な水分を増やすことになるので要注意です。
おすすめの運動
ベタベタ汗タイプは、20〜30分のウォーキングや半身浴で発汗を高めて、水分代謝を促しましょう。むくみやすい時はリンパマッサージやヨガでリフレッシュするのがおすすめです。
4.動悸汗タイプ
「動悸汗タイプ」は体内の血が不足した「血虚(けっきょ)」タイプです。動悸が起こりやすく、不安や落ち込むことがあると汗が出てしまいます。物忘れが激しかったり、手足が痺れたり、顔色が白いという症状もあるでしょう。
おすすめの食べ物
動悸汗タイプにおすすめなのは、血を補う食材です。
黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ほうれん草、カツオ、うなぎ、たこ、レバー、鶏卵、豚肉、牛肉、なつめ、アーモンドなど
偏食はせずに、消化しやすい調理法でよく噛んで食べるのがポイント。冷たいもの、生物、脂っぽいもの、甘いものは控えるとよいでしょう。
おすすめの運動
動悸汗タイプは、軽めのウォーキングがおすすめです。目を使いすぎると血を消耗するので、パソコンや携帯を見る時間が長い人は調整したり、目を休めるようにします。
まとめ
漢方的視点を使うと、ひとくちに汗かきといってもさらに細分化することができます。それぞれ食べ物、運動、入浴などのアプローチ方法が違うので参考にしてみてくださいね。毎日の食生活で汗かきの悩みが少しでも解消できますように。原因別の汗対策については、以下の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。