今日のハチミツ、あしたの私。アラサー女子共感間違いなし小説【今日の本vol.82】
「一気読みできるような小説がないかな〜」とついつい、探してしまうという方。面白くない本に当たってしまうと、ガッカリ感が半端ないですよね。
そんなときにおすすめなのが、寺地はるなさんの「今日のハチミツ、あしたの私」です。本のあらすじ、感想・魅力をご紹介します。
目次
今日のハチミツ、あしたの私のあらすじ
「今日のハチミツ、あしたの私」の主人公の30歳の碧(みどり)。仕事をやめて彼の故郷に行くことになりましたが、結婚するつもりでいったものの、彼は頼りないし、そんなにスムーズにことは進まず。
なんと、ひょんなことから、蜂蜜園のお手伝いをすることになったのです。そこから碧の運命は、思わぬ方向へと、進み始めるという長編小説です。文庫本も出ているので、気軽に読むことができます。
今日のハチミツ、あしたの私の感想・魅力
今日のハチミツ、あしたの私を読んだ感想や魅力をまとめると、以下の3つ。
①なんと一晩で一気読み!
②アラサー女子が共感してしまう碧ちゃん
③ハチミツの知らない世界
それぞれについて見ていきましょう。
①なんと一晩で一気読み!
なんと、一晩で一気読みしてしまいました。この本、買ったときには「おいしそ〜♡」とそれだけで手に取りました。笑
しかし、読み始めたら、そんな穏やかなものではありませんでした。お風呂で読み始めたら、そのまま止まらなくなり、急いで髪を乾かして、ベッドへ直行。最後まで読み切ってしまったのです。あー寝不足。笑
②アラサー女子が共感してしまう碧ちゃん
2つ目の魅力は、アラサー女子が碧ちゃんに共感必至なこと。碧ちゃんの年が近かったことと、どこにでもいそうな碧ちゃんが、少し自分と重なるからなのかな、と思います。目を離せなくなるんです。
蜂蜜をもうひと匙足せば、たぶんあなたのあしたは今日より良くなるから
中学生の碧ちゃんに向けて、この一言をかけた女性。本の序盤で出てくるのですが、この女性が出てきてから、ページを読む手が止まらなくなり、そのまま一気読みしてしまいました!
どこにでもいそうな碧ちゃんの、少しだけ突拍子もない行動に目が離せなくて、応援する気持ちでした。恋愛も、結婚も、人間関係も、生きることも、一緒になって考えてしまいました。
③ハチミツの知らない世界
そして3つ目は、ハチミツの知らない世界を知れること。なんと、一匹のミツバチが一生に作れるハチミツは、たったひと匙なのだそうです!一生で作れるのが、なんとスプーン一杯。
これを読むと、なんと貴重なハチミツなのかもわかるし、養蜂園の方々が、愛情を込めて蜂たちを育てているのもわかります。もっとハチミツを大切に食べたいと思うのでした。健康にもいいしね。
しかも、蜂蜜料理もこんなにレパートリーがあったとは知らず、思わず作って食べたくなってしまいました。ハニーマスタードチキンとか、ハニーレモンソーダとかおいしそうすぎて、たまらんのです♡
今日のハチミツ、あしたの私のまとめ
私は大切な本を入れる本棚を入れる、「神棚」的なものを本棚の一角に作っているのですが、まさにこの本もそちらへ仲間入りしました。だって本当に心に響くような話だったのだもの。そう、心に響きました。
そっと心に寄り添ってくれるような、大切なものを気づかせてくれるような、言葉はどれも優しいのに、強い芯を感じるようなお話でした。