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精油の効果はなぜ起こる?アロマが心と体に作用する4つのルートとメカニズム

アロマ

アロマオイルの香りを嗅ぐと「リラックスできる♡」や「咳の症状が和らぐ」などと言われていますが、どうしてこの作用が起こるのでしょうか?

精油の成分は、主に4つのルートを通って私たちの心と体に入り込み、作用しています。

今回はそのルートと、心身へ作用するメカニズムをご紹介します。



 

ルート1: 鼻から脳へ

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まず最初の経路は、精油の成分を鼻から香りを嗅ぐときに起こる方法です。

鼻から精油の成分を吸い込むと、鼻の奥の鼻腔の嗅上皮にその成分が付着します。すると電気信号が発生し、大脳に信号が送られ、大脳から視床下部、下垂体に伝わります。

この電気信号が伝わるときに、精油の成分が心や体に作用をしていきます。

大脳辺縁系(感情や欲求)

視床下部(自律神経をコントロール、体温調整やホルモン調整)

下垂体(内分泌系に作用)

気持ちがリフレッシュしたり、リラックスしたり、女性ホルモンの調整を促してくれるのはこのときに起こっています。

このプロセスは瞬時に行われているということも驚きです。

作用が得られる方法:芳香浴、アロマバス など

ルート2:肺から血液へ

2つ目のルートは、呼吸によって精油の成分が肺の粘膜から血液に入り、全身に伝わる方法です。

肺の中に入った精油の成分は、呼吸器の肺胞から毛細血管へ入り込みます。毛細血管にのって体中を巡り、大脳、視床下部、抹消臓器、肝臓など体内の組織へとに伝わります。

精油の中にある「たんの症状を抑える」、「咳の症状を和らげる」といった効果は、成分が気管支から肺へ入るときに作用しています。

最終的には汗や尿として体の外に排出されます。

作用が得られる方法:アロマバス、吸入(洗面器などに入れた熱いお湯に精油を数滴垂らし、タオルなどで蒸気を逃さないようにしながらたっぷりと精油の成分を吸入する方法)

ルート3:皮膚から血液、リンパへ

そして3つ目のルートは、皮膚を通過・浸透し、血液やリンパにのって全身に伝わる方法です。

精油はとても小さな物質でできているので、皮膚の表面にある皮脂膜や角質層のバリアゾーンを通過してしまいます。そこで肌に潤いを与えたり、ハリやツヤを与えるなどの作用が起こります。

さらに皮膚を浸透をしていくと、血液に溶け込み、リンパに入り込みます。そして全身を巡りながら各器官に作用をしていきます。

作用が得られる方法:アロママッサージ、アロマバス(鼻からだけでなく肌からも成分を吸収しています)
※精油は肌に直接塗ると刺激が強く危険です。キャリアオイルで希釈してから使いましょう。



経路4:口から消化管

4つ目のルートは、精油を内服して胃や腸などの消化器官から吸収する方法です。

一部のアロマテラピーが医療として認められている国や、医師の治療によってはキャリアオイルに溶かした精油を内服したり、座薬として投与されています。

一般的には危険を伴うので、自己判断で行わずに、必ず医師の指導のもとおこなってください。

おわりに

精油が心や体に作用するメカニズムをご紹介しました。

アロマの力を効果的に取り入れることができたら、心や体の状態に合わせて、より効果的にアロマを楽しめるようになりますよ!

取り入れやすい方法から、毎日の生活に気軽に役立てていただけたら嬉しいです。

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misato

管理人のみさとです。フリーランスのヨガインストラクターでライターをしているアラサー。年間150冊ほど本を読む読書好き、20代には女ひとりで世界一周をしました...

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