ヨガインストラクターの独立・開業を目指すなら知っておきたい知識

ヨガインストラクター独立開業のアイキャッチ
YOGA

ヨガインストラクターは、独立・開業が目指せる仕事です。でも「儲からない」「大変」と諦めたり、やめてしまう人がいるのも事実。そこでこちらの記事では、ヨガインストラクターの独立・開業を目指すなら知っておきたい知識についてまとめました。独立・開業するまでの流れ、働く方法、資金、給料・年収を、現役ヨガインストラクターが解説します。

ヨガインストラクターが独立・開業するまでの流れ

ヨガの画像

ヨガインストラクターとして独立・開業するまでの流れは、主に以下の流れです。

①資格取得の資金・時間の確保、家族との相談
②資格を取得
③独立・開業する

詳しくみていきましょう。

1.資格取得の資金・時間の確保、家族との相談

まずは資格を取る資金集めや時間の確保、家族との相談が必要です。ヨガインストラクターは学歴や資格が求められない仕事で、はひと昔前までは、師匠の元で修行をすれば無資格で講師ができました。しかし現在では資格が勉強した証拠になるので、資格を取得した方が有利に活躍できるでしょう。

資格を取得する資金は、50万円前後が一般的です。通信講座は10万円以下で学べることもありますし、海外留学の場合は100万円前後かかる場合もあります。時間はスクールに通う場合は1ヶ月〜2年が目安になるので、通う間に子供を預けたり、家を空けても問題ないか家族と相談しておくと安心です。

2.資格を取得

資格はスクールや講座で学んで取得します。ほとんど100%合格するので、難易度はそれほど高くありません。資格には「全米ヨガアライアンス認定RYT200」や、各スクールや協会の独自認定資格があるので、どんなヨガインストラクターになりたいか、活躍したいかに合わせて選ぶことをおすすめします。

3.独立・開業する

資格が取れたら、独立・開業です(もちろん、資格がなくても開業可能)。自由に「ヨガインストラクター」と名乗れるので、自宅でヨガ教室をオープンしたり、ヨガスタジオのオーディションを受けて業務委託契約をするなど、好きな方法で働けます。

経験なしで不安な人は、ヨガスタジオで経験を積むためにレッスンをこなす人も多く、好きな働き方が可能です。副業で始める人もいれば、開業届を出して個人経営の自営業として活動する人もいます。

独立・開業の働き方別の特徴・必要な資金

ヨガの画像

ヨガインストラクターで独立・開業して働く方法は、たくさんの働き方があります。ここでは一例として6つの働き方の特徴と費用の目安を解説します。

自宅でヨガ教室

1つ目は、自宅でヨガ教室をする働き方です。マットがしけるスペースがあれば、個人事業主として開業手続きをしてしまえば、ヨガスタジオをオープンできます。ヨガスタジオをオープンするよりも資金は少なくてすみ、改装などが必要ない人はヨガマットなどの最低限の備品だけで働けます。

ちなみに私は自宅でヨガ教室を行っていますが、かかった費用をざっくりまとめると以下のとおり。

● ヨガマット24,000円(6,000円×4枚)
● 観葉植物20,000円
● アンケートなどの筆記用具3,000円
● 掃除道具3,000円
=合計50,000円ほど

観葉植物や掃除道具が必要ないという人は、この半分以下ですみますし、なんならヨガマットも持参にしてしまえば0円から開業可能です。

オンラインヨガを開催

現在は新型コロナウイルスの影響で、スタジオに行くのを避けている人も多いです。オンラインヨガなら自宅から受けられるため、需要が高まっています。携帯やパソコンとインターネット環境さえあれば配信できるため、手軽に始められることが魅力です。Instagramなど無料ツールで集客することもできますし、システムやサービスを利用して効率的に集客する方法もあります。必要な資金は環境が整っていれば0円から始められます。

イベント開催

イベント開催で収益を上げるインストラクターも多いです。ビーチ、公園などの外ヨガや、公民館や地域の体育館、カフェなどでヨガイベントを開催します。資金は会場費やレンタル料がかかる場合があります。また告知するのに広告やチラシの印刷費がかかることもあるでしょう。逆に知名度と集客力のあるヨガインストラクターの場合は、フェスや大きなイベントの講師として招待され人もいます。

出張ヨガ

4つ目は、出張ヨガ。生徒さんの自宅や、企業の福利厚生の一環として出張ヨガを担当します。資格を発行している団体によっては、資格取得と同時に派遣講師として登録され、仕事があれば紹介してもらえる制度を取り入れている場合もあります。資金は0円の場合がほとんどです。

フリーランスとして業務委託契約

2つ目の方法は、フリーランスとして業務委託契約をすることです。1本あたらい2,000円〜5,000円程度が相場で、ヨガスタジオやフィットネスクラブ、スポーツジムなどで募集があります。自身のスタジオが軌道に乗るまで、スタジオで業務委託契約をして働く人もいるようです。契約して給料をもらう立場になるので、資金は0円から始められます。

スタジオオープン

最後はスタジオオープンする働き方です。1本あたりいくらという稼ぎ方ではなく、ヨガスタジオの利益が自分の給料になるので、大きく稼げるようになるのもメリット。ただしヨガスタジオをオープンするまでの資金がかかる場合もあるので注意が必要。

床などの内装やエアコン、水回りの工事をした場合は、500万円前後の資金が必要といわれます。貸し物件をそのまま使える場合でも、敷金・礼金などまとまった額や、ヨガマットなどの備品購入に100万円は準備しておいた方がよいでしょう。

働き方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

※参考:フリーランスのヨガインストラクターとして働く方法

独立・開業したときの給料・年収

ヨガの画像

最後にヨガインストラクターが独立・開業したときの、給料・年収について見ていきましょう。

年収330万円以上が一般的

ヨガインストラクターが独立開業したときの年収は、年収330万円以上が平均です。フリーランスは300万円前後になるので、少し稼げるようになる印象です。独立開業した方が、自分で稼がなくてはいけないという意識が働くからかもしれません。

正社員は年収350万円

ただしヨガスタジオ正社員は年収350万円なので、やはり正社員の方が安定した給料がもらえることは否定できません。たとえば大手ホットヨガスタジオのLAVAでは、月給204,000円~600,000円が提示されています。2年目は375万円、4年目・店長は440万円と独立開業した場合の年収を軽く超えてしまいます。正社員の働き方に興味がある人は、ぜひ選考会に参加してみましょう。

ヨガインストラクター選考会を予約する 

それ以上の年収はスタジオ経営がおすすめ

ただしそれ以上の年収を狙う場合は、スタジオ経営がおすすめです。集客が安定して予約が取れないスタジオに成長した場合は、それ以上の給料が見込めます。一般的なサラリーマンの平均給料は年収441万円ですが、経営次第ではそれ以上も夢ではありません。

まとめ

独立・開業するヨガインストラクターは、働き方が自由なので端的に「稼げない」というわけではありません。資格やスタジオ準備の資金やリスクはかかりますが、軌道に乗れば正社員以上の収入も期待できます。独立・開業を目指す場合は、早めに計画的に動いて、必要な知識や技術を合わせて身につけて万全な状態でのぞみましょう。

misato

管理人のみさとです。フリーランスのヨガインストラクターでライターをしているアラサー。年間150冊ほど本を読む読書好き、20代には女ひとりで世界一周をしました...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事